TOYOTA GAZOO Racing、2018年のモータースポーツ活動計画を発表 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

TOYOTA GAZOO Racing、2018年のモータースポーツ活動計画を発表

©TOYOTA

TOYOTA GAZOO Racingは、2018年のモータースポーツ活動計画を発表した。

世界では「FIA世界ラリー選手権(WRC)」「FIA世界耐久選手権(WEC)」「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」に、国内では「全日本ラリー選手権」に、チーム名“TOYOTA GAZOO Racing”としてワークス参戦する。

米国では、引き続き「NASCAR」に参戦すると共に、南米「ダカールラリー」に参戦するトヨタ車体(株)を支援。国内レースでは、「SUPER GT」、「全日本スーパーフォーミュラ選手権」に引き続き参戦し、シーズン連覇を目指すという。

世界や日本で活躍できるドライバーを育成するためのプログラムとして、ラリーでは「TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラム」、レースでは「TDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)」が継続される。

参加型モータースポーツの分野では 「TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race」、「TOYOTA GAZOO Racing Netz Cup Vitz Race」や「TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジ」の開催をはじめとして、サーキット等でのイベント開催、全国販売店と連携した体感イベント「TOYOTA GAZOO Racing PARK」も継続開催するという。

また、モータースポーツ活動で得られた技術や知見を織り込んだ商品として、昨年、9車種、11車型のGRシリーズを発表した。加えて、1月の東京オートサロンで披露した「GRスーパースポーツコンセプト」のように、レーシングカーから市販スポーツカーをつくる、というトヨタにとって新しい取り組みにもチャレンジするとしている。

以下、発表された活動計画概要から、ラリーに関係する部分を抜粋して紹介する。

FIA世界ラリー選手権(WRC)

ラリーは、TOYOTA GAZOO Racingの「もっといいクルマづくり」を推進するための最高の舞台のひとつであるという考えのもと、昨シーズンから復帰した。参戦車両はトミ・マキネン代表のもと、フィンランドを拠点に開発したヤリスWRC(日本名ヴィッツ)。搭載するエンジンはTMGにて開発した1.6L直噴ターボエンジンGI4A。

チーム名: TOYOTA GAZOO Racing WRT(WRT:World Rally Team)
チーム総代表: 豊田 章男
チーム代表: トミ・マキネン(Tommi Mäkinen フィンランド)
車両: Yaris WRC (全長 4,085mm; 全幅 1,875mm)
エンジン: GI4A (1.6L直噴ターボ 最高出力380馬力以上)
タイヤ: ミシュラン製

No.7
ドライバー: ヤリ‐マティ・ラトバラ
コ・ドライバー: ミーカ・アンティラ

No.8
ドライバー: オィット・タナック
コ・ドライバー: マルティン・ヤルヴェオヤ

No.9
ドライバー: エサペッカ・ラッピ(Esapekka Lappi フィンランド)
コ・ドライバー: ヤンネ・フェルム(Janne Ferm フィンランド)

ダカールラリー

トヨタ・ランドクルーザー200で参戦するトヨタ車体(株)のラリーチームであるTeam Land Cruiser TOYOTA AUTO BODY (TLC)を支援。本年1月に行なわれた「ダカールラリー2018」では、328号車が前半でリタイヤに終わったが、337号車は、三浦選手が初優勝を飾り、市販車部門で5連覇を果たした。

Team Land Cruiser
1号車(ゼッケン328)
ドライバー: クリスチャン・ラヴィエル
コ・ドライバー: ジャン・ピエール・ギャルサン

2号車
(ゼッケン337)
ドライバー: 三浦 昂
コ・ドライバー: ローラン・リシトロイシター

また、トヨタグループをはじめとした多くのチームが、トヨタの車両(含むトヨタグループの車両)でダカールラリーへ挑戦。トヨタガズーレーシングサウスアフリカ(南アフリカトヨタ)が総合2位3位を獲得、日野チームスガワラ(日野自動車)がトラック部門(排気量10リットル未満クラス)にて9連覇を果たしている。

全日本ラリー選手権

TOYOTA GAZOO Racingは国内最高峰のラリー選手権に参戦し「もっといいクルマづくり」に向けて人とクルマを鍛える。トヨタ社員がエンジニアおよびメカニックとして、車両製作からラリー参戦まで一貫して行う。

チーム名: TOYOTA GAZOO Racing
参戦車両: TGR Vitz CVT
ドライバー: 眞貝 知志(しんかい ともゆき)
コ・ドライバー: 安藤 裕一(あんどう ゆういち)
エンジニア・メカニック: トヨタ社員

TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジ

TGRラリーチャレンジは、手軽にエントリーできる日曜開催のワンデイラリーをコンセプトに、国内ラリーの入門編として、日本全国で開催をしている。国内B級ライセンスをお持ちの方であればどなたでもエントリー可能で、86だけでなく、ヴィッツやアクア、HYBRIDやATでも参加できることが魅力。

2018年は、従来のTGR ラリーチャレンジ シリーズに加えて、北海道・九州でTGR ラリーチャレンジ Joint cupシリーズを新たに設定。また特別戦を『富士山すその』で開催します。さらに、全日本ラリーと同時開催される『新城』は東西シリーズに跨る上級者向けの大会として開催する。

TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジプログラム

世界を舞台に活躍できる若手ラリードライバーの育成を目的とし、2015年より開始したプログラム。トミ・マキネン氏の協力のもと、WRC2への参戦を中心に、実戦を通して育成を継続する。

勝田 貴元/マルコ・サルミネン(フィンランド)
新井 大輝/グレン・マクニール(オーストラリア)

コ・ドライバー育成プログラム
世界で活躍できる日本人コ・ドライバー育成を目的に2017年より開始したプログラム。2018年は、初参戦となるWRC2を始め、様々な路面のラリー参戦を通して育成を継続する。

ヤルコ・ニカラ(フィンランド)/足立 さやか



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