シュコダのハラバネク「長期的にはWRカー開発も選択肢のひとつ」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

シュコダのハラバネク「長期的にはWRカー開発も選択肢のひとつ」

©Red Bull

激化するR5マシン開発の中、最も安定してグローバルにタイトルを積み上げているシュコダ・ファビアR5。2018年もポンタス・ティデマンドWRC2タイトル防衛を目指すことを明言したシュコダ・モータースポーツだが、モータースポーツ・ディレクターのミハエル・ハラバネクに今季のファビアR5の変更について聞くと「基本的に、大きな変更や重要な変更はなく、セットアップ面での細かい改良のみだ」と答えた。
「春には、エンジンパフォーマンスが上がっているようにしたい。エンジンのドライバビリティ向上に取り組む予定で、さらにパフォーマンスの向上も少し上げて行くかもしれない。トルクとパフォーマンスだ。マシンに行う変更は、その程度だ」

前モデルのスーパー2000から、ここまでのファビアR5のマシン開発の進捗は、思い通りに進んできたのだろうか。
「FIAのR5規定の関係で、R5マシンの設計はどのモデルも似たような感じだと思う。我々のマシンは、詳細な点でいくつか、ライバルマシンよりもわずかに優れたソリューションを得られたと考えている。我々のマシンはバランスがよく、弱点がないと思っている。これによりコンペティティブで非常に信頼性が高いマシンになったことが、カスタマーの支持を得ている」とハラバネク。
「我々は量産モデルが市販化されるまで待たなくてはならなかったことが、ライバルに比べ少し有利に働いた。フィエスタを開発したMスポーツや、プジョー(208)、シトロエン(DS3)を開発したPSAは、量産モデルがすでにあったのでR5の投入時期を早めることができたが、我々は2015年まで待たなくてはならなかった。しかしその間、ライバルのマシンを見ながら、何が大きな問題になっているのかということを注視することができたんだよ! 我々がホモロゲーションを取得してからは、彼らに追い付くことができたし、2016年、2017年は、彼らよりも多くマシンを売ったと思うよ!」

そして、ヒュンダイがR5マシンを投入。シトロエンは新型に着手しており、フォルクスワーゲン、プロトンも2018年も参入を予定している。R5マシンの進捗について、ハラバネクはどう考えているのだろうか。
「まず最初に、R5カテゴリーにたくさんのマニュファクチャラーが参入していることは、完璧な環境だということを伝えておきたい」とハラバネク。
「このカテゴリーはドライバーにも、チームにも人気のある、とてもいい部門であることを示していると思う。この10年間、ここまで人気を集めたカテゴリーが他にあったことは記憶していない。もちろん、スーパー2000は完璧だったが、R5はそれ以上に人気を集めていると言える。だからこそ、新しいマニュファクチャラーにとって、参入する価値のあるカテゴリーであるのだし、フォルクスワーゲン・ポロGT R5が素晴らしいマシンになることは、疑いようがない。プロトンについては、まだ情報を持っていないので、何とも言えないところだ。新しいシトロエンも今季に投入されるが、かなりコンペティティブな年になると思う」

フォルクスワーゲンの傘下にあるシュコダだが、ポロR5の開発と、ファビアR5のプロジェクトは、どのように相互に関連づけているのだろうか。連係しているのか、それともライバル関係にあるのだろうか。
「もちろん我々は協力関係にあるが、ポロとファビアはまったく違うマシンだ。コンポーネンツは同じだったり似ていたりするかもしれないが、ベースのプラットフォームはそれぞれ異なるものを持っている」とハラバネクは説明する。
「ファビアR5は、古いP26プラットフォームをベースにしている。(ポロR5は第6世代のMBQプラットフォームがベース)。このため、この2台には様々な違いが生まれる。どちらのマシンも、同じ中国製ベースのエンジンを使用している。R5のマシンに最も合うエンジンが、これだけなのだ」

かつてはオクタビアというWRカーも開発していたシュコダだが、現在、WRカー開発に参入できないことについて、個人的にフラストレーションは感じていないのだろうか。
「フラストレーションを感じることはない。(WRカーは)シュコダにとって、長期的には選択肢の一つではあるが、現行世代のマシンでは(WRカーの開発に参入することは)ない」
(Martin Holmes)



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