WRCフィンランド事前情報:シリーズ屈指の高速グラベルラリーは昨年のルートから50%を修正 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCフィンランド事前情報:シリーズ屈指の高速グラベルラリーは昨年のルートから50%を修正

©Toyota Gazoo Racing WRT

WRCは8月4〜7日、シリーズ第7戦ラリーフィンランドで高速でスムーズなグラベルステージに挑む。

前戦エストニアに続き、ラリーフィンランドでも高速のステージが待ち構えており、林道が多く、まるでジェットコースターのように曲がりくねっているほか、クレストも多いのが特徴。WRCが創設された1973年からカレンダーに含まれているラリーフィンランドは昨年、開催70回目を迎えたが、この時は新型コロナウイルスの感染拡大による行動制限のために会期を10月に遅らせての開催となった。

今年は例年どおりの8月上旬に会期を戻したが、2021年のルートの50%を修正。ハイブリッドをベースとしたラリー1マシンが導入された今回は、ラリーの未来に大きな意味を持つ大会となる。さらに、ラリー王国フィンランドが輩出する15人目のWRCチャンピオンに向けて快進撃を続ける21歳のカッレ・ロバンペラは、ドライバーズ選手権リーダーとして母国ラリーを迎える。

ロバンペラは今季ここまでの7戦中5勝を収めており、83ポイントと大量リードを築いている。もし今回、シーズン6勝目を母国で収めることができれば大きな成果となり、選手権ライバルのこともさらに引き離すことになる。ライバルに比べてWRC参戦の経験は限定的なロバンペラではあるが、ラリー本拠地のユバスキラで生まれ育った若きホープには、地元の熱烈なファンも大きな期待を寄せている。

一方で、ラリーフィンランドで最も成功を収めたドライバーは、7勝をマークしているマーカス・グロンホルムであることに変わりはない。故ハンヌ・ミッコラも7勝を挙げているが、うち3回は世界ラリー選手権が始まる前のものだ。

■エントリー状況
ラリーフィンランドには、12台のラリー1マシンがエントリーしている。エントリーリストの筆頭はロバンペラ。トヨタのチームメイトは、昨年のラリーフィンランド覇者のエルフィン・エバンスに加え、2017年に自身WRC初勝利をマークしているエサペッカ・ラッピがエントリーしている。日本の勝田貴元は4台目のトヨタGRヤリス・ラリー1をドライブする。

ヒョンデは前戦エストニアと同じティエリー・ヌービル、WRCフィンランド戦で2勝を挙げているオィット・タナック、オリバー・ソルベルグの布陣で臨む。

Mスポーツ・フォードは、このフィンランド戦に5台のフォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1をエントリー。2016年、2021年にフィンランドでポディウムに上がっているクレイグ・ブリーンを筆頭に、アドリアン・フルモー、ガス・グリーンスミス、ピエール‐ルイ・ルーベに加え、ヤリ・フッツネンが母国でラリー1デビューを果たす。

■サポートカテゴリー
今季は多数のエントリーが続くWRC2は、このフィンランドにも17台がエントリー。トクスポーツWRTのエミル・リンドホルム(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo)、ヒョンデ・モータースポーツNのテーム・スニネン(ヒョンデi20 Nラリー2)は母国からの期待を背負う。WRC1勝をマークしているニュージーランドのヘイデン・パッドン(i20 Nラリー2)は、エストニアに続いてのエントリー。ERCから今季ステップアップしてきたニコライ・グリアジン、ミコ・マルチェク(いずれもファビア・ラリー2 Evo)は、WRC2ジュニアにもノミネートしている。フォルクスワーゲン・ポロGTI R5をドライブするエストニアのイーゴン・カールとゲオルグ・リンナマエ(ALMモータースポーツ)も注目のドライバーたちだ。2021年のジュニアWRCチャンピオン、サミ・パヤリ(ファビア・ラリー2 Evo)は、ラリー2マシンでの経験は少ないものの、母国での期待がかかる。

パヤリと同じくフィンランド出身のトニ・ヘラネン、ラウリ・ヨーナ(いずれもフォード・フィエスタ・ラリー3)はWRC3にエントリー。キミ・ライコネンの甥として注目を集めるユスタス・ライコネン(プジョー208ラリー4)は、ラリーがスタートする8月4日で17歳4月25日と、ラリーフィンランド史上最年少でのエントリーを果たす。

■ラリールート

TOYOTA

主催者は、2021年からルートを50%修正し、アイテナリーの10%はWRCでこれまで使用されてこなかったコースとなる。

木曜日のシェイクダウンから、多くのコンペティターに馴染みのないエリアでの走行となり、Rannankylaは2010年以来の使用。この日の夜に走行するユバスキラ市街地のHarjuも、昨年から修正が行われた。この日はこのステージを2ラップ、金曜日の午後には1ラップ走行する。

金曜日午前のループに含まれるのは名門Lankamaa。2017年以来となる逆方向の走行に戻され、21.69kmとイベント最長ステージだ。RapsulaとVekkulaは2022年の新設ステージだが、馴染みのある道を使用している。Rapsulaには有名なカカリスト・ヘアピンが登場するほか、名ステージ、オウニンポウヤの一部を走行する。Vekkulaには、古いLeustuとEhikkiの区間が含まれている。

連続ジャンプでフィニッシュを迎えるRuuhimakiは、今年もラリー最終のパワーステージに指定されている。2021年には金曜日に設定されていたOittilaも、最終日に移されている。

■ラリーデータ
開催日:2022年8月4〜7日
サービスパーク設置場所:ユバスキラ
総走行距離:1427.47km
総ステージ走行距離:322.61km(SS比率22.60%)
総SS数:22

■開催選手権
WRC
WRC2
WRC3■マニュファクチャラーズ選手権ノミネートドライバー
[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
カッレ・ロバンペラ(#69)
エルフィン・エバンス(#33)
エサペッカ・ラッピ(#4)

[ヒョンデ・シェル・モビスWRT]
ティエリー・ヌービル(#11)
オィット・タナック(#8)
オリバー・ソルベルグ(#2)

[Mスポーツ・フォードWRT]
クレイグ・ブリーン(#42)
ガス・グリーンスミス(#44)
アドリアン・フルモー(#16)

■2021年ラリーフィンランド最終結果
1 E.エバンス/S.マーティン(トヨタ・ヤリスWRC) 2:19:13.7
2 O.タナック/M.ヤルベオヤ(ヒョンデi20クーペWRC) +14.1
3 C.ブリーン/P.ネイグル(ヒョンデi20クーペWRC) +42.2

■近年のウイナー
2021年 E.エバンス/S.マーティン(トヨタ・ヤリスWRC)
2019年 O.タナック/M.ヤルベオヤ(トヨタ・ヤリスWRC)
2018年 O.タナック/M.ヤルベオヤ(トヨタ・ヤリスWRC)
2017年 E. ラッピ/J.フェルム(トヨタ・ヤリスWRC)
2016年 K.ミーク/P.ネイグル(シトロエンDS3 WRC)
*2020年は新型コロナウイルスにより開催キャンセル

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