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ペター、RX初戦はトラブルで準決敗退

 

 2003年のWRCチャンピオンで、今季からヨーロッパラリークロス選手権に挑むペター・ソルベルグが3月31日、シトロエンDS3 スーパーカーで初戦を迎えたが、準決勝でパワステにトラブルが発生、ここで敗退となった。

 今季から装いも新たに生まれ変わったヨーロッパラリークロス選手権が開幕戦の舞台に選んだのは、ラリークロス競技の聖地とも言える英国リッデンヒル。1967年にラリークロス競技が初めて開催されたコースだ。

 開幕戦の本競技は2ヒートで構成されたが、ソルベルグはセミファイナルでパワーステアリングの故障に見舞われ、ファイナルに進むことはできなかった。

 第1ヒートのスタートラインでは、ドライブシャフトが突然破損するトラブルに見舞われ、ソルベルグはバリアにヒット。右フロントにダメージを負ったマシンは、ドライブシャフト交換とボディワークの修復を行った。前日に行われた予選の第2ヒートを制したソルベルグは、決勝の第2ヒートに勝利の望みをかける。コースの左側からスタートしたソルベルグは、持ち前の速さでコーナーをクリアし、全6ラップのうち残り2ラップというところで首位に立って、セミファイナルへの進出を決めた。
 
 セミファイナルを前にチームは、この日不調だったセンターデフの交換を敢行した。。このセミファイナルを順調に滑り出したソルベルグだったが、2ラップ目でパワステにトラブルが発生。なんとか全6ラップは走り切ったものの、ファイナル進出には届かなかった。

「昨日の予選でもトラブルが出ていたので、第1ヒートでドライブシャフトが破損するなんて信じられなかった。手の尽くしようがなかったけど、全力を尽くしてくれたメカニックたちに感謝したい。パワステのトラブルで決勝には進めなかったが、勝てる速さは見せていた。ここにたどりつくまで本当に長かったが、多くのことを学んだ。サポートしてくれたすべての人たちに感謝したい。そしてこのシリーズも、暖かく迎えてくれた。今はとにかく、マシンを万全にして、より強くなって次のレースに臨みたい」

ヨーロッパラリークロス選手権の次戦は、4月27-28日、ポルトガル戦となる。

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