ヤリスWRCが跳んだ! 写真で振り返る「TGRF 2017」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ヤリスWRCが跳んだ! 写真で振り返る「TGRF 2017」

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冬到来。すっかり寒くなってインフルエンザの流行も聞こえてくる今日この頃、皆さまいかがお過ごしですか。

さて、本日12月10日(日)は、トヨタのファン感謝イベント「TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL 2017」が富士スピードウェイで開催されました。お天気にも恵まれ、たくさんのファンが詰めかけたイベントの模様を、写真で振り返ってみたいと思います。

今年は18年ぶりにトヨタがWRCに復帰したメモリアルイヤー。そんなことも手伝って、ひいき目に見なくとも、明らかにラリー関連の催しが増えておりました。もちろん、WECで活躍したTS-050やニュルブルクリンク24時間参戦車といった今年活躍したマシンたちも勢揃い。歴史的なレーシングカーやラリーカーも多数展示され、トヨタのモータースポーツにおける歴史の長さをまじまじと感じさせました。

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ひとつ残念だったのは、諸事情によりモリゾウこと豊田章男社長が来れなかったこと。ですが、SUPER GT、WEC、スーパーフォーミュラ、ドリフト、全日本ラリーなどなど多様なカテゴリーからトップ選手がウェルカムセレモニーに登場。AKB48チーム8のメンバーも集まり、会場が一体となったカウントダウンからTGRFがスタートしました。

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ラリーコンテンツの目玉は、TGRFラリー選手権。セレモニアルスタートでは、チーム8のメンバーがフラッグを振ってくれたのですが、このセレモニアルスタートという仕組み自体、ラリーを知らない(WRCを知っていても走りしか見たことがない)人たちにとってはとても珍しくて間近で見られる催しなんですよね。チーム8への黄色い声援とともに聞こえる野太いラリーファンからの声援のなか、ハイタッチしながら10台のラリーカーがスタートしていきました。

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特別解説には、このあとST165セリカでシブいデモランを披露してくれた、元TTEワークスドライバーの藤本吉郎さん。サファリラリーで日本人初の総合優勝も果たしたレジェンドが、全日本の現役選手の走りをつぶさに分析&解説してくれました。藤本さん自身も往年のトヨタのラリー活動に携わったひとりですが、今年のWRCについて、「私の時代は勝つまでに22年かかりました。でも今回のWRCは初年度で2勝。期待できますよね」とコメントすると、会場からも大きな拍手が沸き起こりました。

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さて、今年のSSは、ドリフトコースの特設SS(SS1)と、Aパドックにもうけられたデモランエリア(SS2)の2カ所。デモランエリアは昨年よりも大幅に拡大されていました。朝からコース内がウェット状態になっていたのが「?」だったのですが、SSと言いつつも全員タイムよりも目立ってナンボな走り。なるほど、ウェットにするはずです。さすが、ラリードライバーは“見せ場”が分かってますね。

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全日本ラリー選手権JN6クラス2年連続チャンピオン、勝田範彦選手は、グラベル仕様のWRX STIでのデモラン。前後に大きくピッチングしながらも的確なサイドターンで華麗にコースを攻略していきました。

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そして、なんといっても日本のファンをくぎづけにしたのが、走行シーンは本邦初公開となったヤリスWRC。ドライバーは今年、WRCフィンランドでトヨタに2勝目をもたらしたエサペッカ・ラッピ選手です。なぜか突然、ホームストレートに違和感のある斜めの台が登場したかと思うと、ピットから勢いよく、スバル・インプレッサWRCとトヨタ・セリカGT-FOUR ST165が登場。華麗なドーナツターンを決めるなか、ついにヤリスWRCが登場! ……したかと思うとおもむろにジャンプ! ワールドラリーカーのすごさも、とんでもない飛距離のジャンプも何度も映像では見ていますが、実際に間近で見るとその迫力は想像以上! おそらくモリゾウくん人形20体くらいは軽く飛び越えるくらいの飛距離に、グランドスタンドで見ていた観客からも思わず「おお〜〜〜!」という感嘆の声が巻き起こりました。

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その後もラッピ選手はデモランエリアに会場を移して、ハイパワーなヤリスWRCでいとも簡単にドリフトの妙技を見せてくれました。ラッピ選手の来日を待ちわびたファンたちからのサイン攻めにも笑顔で応えるナイズガイ。間違いなくラッピ選手のおかげで、今日だけでWRCファンが100人、いや、1000人は増えたでしょう(笑)。

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会場内で取材していても、ラリーのデモランを見て「あのセリカ、昔乗ってた」とか、「WRCってすげーんだよ」と友人に力説する方など、会場の至るところでラリーの話題が持ち上がっていました(一部、あまりWRCについてご存じなさそうな方の話には、つい「違います、それは……」と言いたくなる大人げない気持ちを抑えるのも大変でした……)。

というわけで、名実ともに1年のうちで最も豪華なラリーイベントになってきたTGRF。WECやニュルでのトヨタの活躍も、ラリーファンとしても応援しますが、2年目のWRCに向けて、ファンの熱い思いとトヨタ自身の本気度をまじまじと感じさせてくれた、今年のTGRFでした。



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