フォルクスワーゲン、ポロGTI R5をワールドプレミア – RALLYPLUS.NET ラリープラス

フォルクスワーゲン、ポロGTI R5をワールドプレミア

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フォルクスワーゲン・モータースポーツは、2018年秋の実戦デビューに向けて開発中のフォルクスワーゲン・ポロGTI R5のワールドプレミアを、スペインのマヨルカ島で開催。初めて公の場でその姿を披露した。

カスタマーレース向けの4WDラリーカーは、第6世代の新型ポロがベース。2013‐2016年にWRCを4連覇した経験とノウハウをふんだんに投入しているという。このプレミアでは、初めて公の場で走行も披露した。

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「この新型ポロGTI R5を公式に披露することができるのは、かけがえのない瞬間」とフォルクスワーゲン・モータースポーツのディレクター、スベン・スミーツ。
「ロードカーのポロGTIと緊密な連携を持つのだから、間違いはない。ラリー車のポロにとって、GTIファミリーは心強いアンバサダーだ。ヴォルフスブルクにあるフォルクスワーゲン・デザインのスタッフは、素晴らしい仕事をしてくれた。この先数カ月、ポロGTI R5は、これまでの苛酷な日々の成果を証明して、これまでの成功をカスタマードライバーの手によっても確実に続けられるようにしなくてはならない」

フォルクスワーゲン・モータースポーツは既に走行テストを開始しており、FIAホモロゲーションの取得は2018年の夏の終わりを予定している。

ポロGTI R5の開発は、今年に入ってからフル稼働で進められてきたという。11月中旬には、フランスで舗装とグラベルの両路面で初テストを実施。12月には英国でもテストを行う予定としている。プロジェクト全体の責任者は、テクニカルディレクターの名手フランソワ・クサビエ・ドゥメゾンが担い、プロジェクトマネージャは、WRC参戦時代にセバスチャン・オジエを担当していたレースエンジニア、ジャン・デ・ジョンが務めている。

「このポロGTI R5の初期テストは、一切トラブルなく終わった。テストドライバーからのフィードバックは、ポジティブなものだった」とドゥメゾン。
「世界戦を制したポロの開発に関わった、経験豊富なエンジニアやメカニックチームによって作業に取り組めることは、もちろん有益なことだ。そして、過去もそうであったように、ヴォルフスブルクの技術開発部門の仲間や、2015年以来、R5マシンをカスタマーに供給してきたシュコダの仲間との緊密で見事な連携によるアドバンテージは、言うまでもない」

ポロGTI R5は、ロードカーと動揺、直噴・直列4気筒ターボエンジンを横置きにフロントに搭載。ラリー車のエンジン容量は、R5規定により1.6リットルまでに制限されている。しかし、272馬力、400Nmのトルクと、素晴らしいパワーを発生する。さらに、シーケンシャル5速レーシングギアボックスと、フルタイム4WDにより、あらゆる路面で見事な加速を得ることができるとしている。車重は1320kgで、時速0-100kmは4.1秒で到達する加速力を誇る。

4ドアのシャシーは、スペインのパンプローナにある生産工場で製作されている。2018年の夏にFIAホモロゲーションを取得する予定で、カスタマーチームへの最初の供給と実戦デビューは、2018シーズン後半を予定しているという。

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