WRCラリーGB:5連覇王者オジエ「なぜだか分からないが特別な、とても強い感情」ポスト会見 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCラリーGB:5連覇王者オジエ「なぜだか分からないが特別な、とても強い感情」ポスト会見

©M-Sport / @World

WRCラリーGBのフィニッシュ後に行われたイベントカンファレンスの内容(抜粋)。フォルクスワーゲンの電撃撤退からMスポーツ入りと、激動のシーズンインを迎えた2017年。新しいチーム、新しいマシンで、大混戦のシーズンを戦い抜きタイトル連覇を決めたオジエが、悲喜こもごもの感情を吐露した。

●WRCポストイベントカンファレンス出席者

Hyundai Motorsport GmbH

1位:エルフィン・エバンス=EE(MスポーツWRT)
1位:ダニエル・バリット=DB(MスポーツWRT)
2位:ティエリー・ヌービル=TN(ヒュンダイ・モータースポーツ)
2位:ニコラ・ジルソウル=NG(ヒュンダイ・モータースポーツ)
3位:セバスチャン・オジエ=SO(MスポーツWRT)
3位:ジュリアン・イングラシア=JI(MスポーツWRT)
マルコム・ウィルソン=MW(MスポーツWRTチーム代表)

Q: エルフィン、おめでとう! 初めてのWRC勝利を母国で決めた気分は
EE: かなりいいよ!

Q: かなりいい?
EE: そう……昨日はタフだったし、正直、長い週末だった。ここから2日間はぶっ通しで寝ると思うよ。でも全体として、チーム、セブ、マニュファクチャラーズタイトルのすべてを獲得したのだから本当にうれしい。特別な日だ。

M-Sport@World


Q: 最終ステージのフィニッシュで家族や友人が待っていた気分は
EE: たくさん応援が来てくれて、ラッキーだった。家族だけではなく、Mスポーツ関係のみんなも。フィニッシュでみんなに会えたのは、特別だ。本当にたくさんの人がいた。ブレニグにこんなに多くの人が集まったのは、初めてじゃないかな!(笑)

Q: イベントを通してとても落ち着いて、自信に満ちているようだった。マシンの中ではどう感じていたか
EE: シェイクダウンの後、コンディションが有利に働けば優勝争いできるだけの速さがあることは分かっていた。でも、このラリーでは予測できることは何もない。それに、タイヤのパッケージを持ち堪えさせるバランスも取らなくてはならない。パフォーマンスはあったが、タイヤのライフも管理しなくてはならない。でもフィーリングという点では、常に手に届く範囲だと感じていた。ストレスはあまり感じなかった。

Q: フィニッシュで涙は
EE: ギリギリこらえたよ。

Q: さらに勝利への欲が高まったか
EE: もちろん。1度目はティエリー(ヌービル)に阻止されたが、中盤からは今回は絶対に誰にも邪魔させないと決意していた。この気分は好きだし、もっと感じたいね。

Q: ダン、キミは感情豊かな人だが母国での勝利は予測していたか
DB: 難しいね。自分の方がラリー歴が少し長いし、ここまで長かった。初めてのラリーGBは、17歳の時だった。家族のみんながいて、ステージにもフィニッシュもみんながいた。素晴らしいよ。ここから、将来につなげていきたい。

Q: いつかできると信じ続けていたか
DB: シェイクダウンに行くまでは確信はしていなかったが、あそこを走って、ラリーでもいいペースにつなげられたのはよかった。金曜日の最初の数ステージで、少なくとも挑めることは分かったが、どんどん強さを増して、昨日の午前は本当に強かった。ここに来てから、どんどんと流れがよくなった。

Q: キミは涙は
SO: 1、2粒ほど……(オジエ)

Q: ティエリー、パワーステージでは激走だった
TN: そうだね。この週末、全力を尽くしたのはあれが初めてじゃない。今回は、最初のステージでトラブルに遭って最悪の滑り出しで、大きく後退してしまったが、最終戦までタイトル争いを持ち込めると信じて、プッシュを続けた。自分たちもチームも全開で攻めたが、セブはタイトルを決めるだけの強さを見せた。彼らを祝福するよ。素晴らしい戦いだった。今年はみんなが楽しんでいた。

Q: このバトルは来年も続くか
TN: 来年も同じマシン、同じチームにいる。隣のこの人も、来週か数日後か、数時間後には発表があるだろう。でも、今年以上に強くなって、戦っていく。

Hyundai Motorsport GmbH


Q: オーストラリアでも全開で行くか
TN: 多くのドライバーがそれを目指している。自分とオットは選手権2位争い、でもあそこで勝って選手権2位になれれば、ハッピーだ。もちろんできる限りプッシュしていくが、2番手スタートは簡単ではない。でも、砂利掃きをしていてもポディウム争いになるサプライズをたくさん見てきた。だから攻めて行く。

Q: ニコラ、いいリザルトか
NG: そうだね、素晴らしいラリーだったし、まだベストは上にあるが、ここまでベストのシーズンだ。このラリーは本当にチャレンジングだし過酷だ。金曜日に声が出なくなり始めてからは、自分にとっても難しくなったし、昨日もいまひとつだった。ティエリーは、僕の新しい声をうまく理解してくれたが、その声も戻ってきた。全体としてハッピーだ。

Q: セブ、5度目のWRCチャンピオン、今の気分は
SO: ラリー中、本当に短い間だが、数分くらいかな。とても強い感情を覚えた。自分の息子が生まれた時も、特別な気持ちだったが、今日はなぜだか分からないが、説明できない。どうしてこんな気分になるのか分からないが、本当にいい気分だ。自分たちは、この賭けに勝った。賭けではないな、自分たちが選んだ試練に。チームを誇りに思う。

Q: 今年は激戦のシーズンだった
SO: 自分が戦ってきた中で、最もコンペティティブなWRCシーズンだった。選手権はこうあるべきだ。ラリーにとって、本当にいいことだと思う。ティエリーはとても楽しいと言っていたし、たくさんのウイナーが生まれ、どのチームも少なくとも2勝はしている。その一役を担っているのはうれしいし、新しいマシンもこれまでで最速の最も楽しいWRカーだ。レーシングドライバーにとって、これほど速いマシンをドライブするのは、信じられないほど楽しい。必死で戦わなくてはならなかったし、これまで以上だったかもしれない。これまでは簡単に勝ってきたように見えたかもしれないが、簡単なことなんて一度もない。エルフィンも素晴らしい仕事をした。適切なタイヤがあればもっと簡単にできると言う人もいるが、特に昨晩のようなひどい霧が出るなどウエールズのこのコンディションでも、彼は地に足を付けた走りを見せた。

Q: 5度目のタイトル、来年も同じ情熱を持てるか
SO: 5は単なる数字に過ぎない。もちろん、いい数字だが、ここまでできるとは想像していなかった。だから、この位置にいられるのは素晴らしい気分だし、ラリーは今でも自分に強い感情を与えてくれる。今は何も発表することはないが、まもなくだ。ここにいる多くの人が正しい予想をしているとは思うが、100%確信はしていない。まだ考えをまとめているところだ。妻からは、家にいるように強くプッシュされているが、自分にはもう少しアドレナリンが必要だ。

Q: ジュリアン、おめでとう。今の気分は
JI: 感情について話題が出たが、下らないことは言わないつもりだ。セブも言ったように、深い感情を抱いている。このリザルトを収めた時、とにかくチームと腕を組み合いたいと思った。本当に独特だし、自分のキャリアには満足だよ。ここまでの……

SO: ……ここまでの……何を言おうか考えてるよ!
JI: 何を言うかは決まっているよ。いや、本当に素晴らしい。僕らのスタッフ、アンナ(ラッド、チーム広報)が涙を浮かべているのを見た時、本当に感慨深かった。今年、チャンスを与えてくれたマルコムに感謝している。自分たちはここに、このチャレンジに賭けたが、一丸となって全力を尽くさなくてはならなかった。みんな、週末も返上して働いていたと思う。だから、選手権では彼らに報いなくてはならなかった。本当にありがとう。

Q: キミは同じ情熱を持ち続けられるか
JI: 昨日の霧のナイトステージのようなステージにいると、ユニークな人生だと感じるよ。
SO: クレイジーだって言いたかったんだろう!
JI: ユニーク、クレイジー、いずれにしても自分が望んでいることだ。このタイトルを獲得してうれしい理由が、たくさんある。みんなに浮き沈みがあり、それぞれに人生があり、そしてタイトルを心から喜べる。これをゆっくり楽しみたい。将来については、とてもいい形になるとだけ言うよ。この話はここまで。

M-Sport@World


Q: マルコム、喉から手が出るほどドライバーズタイトルを熱望していたが、今日は両方のタイトルを獲得した。今の気分は
MW: 感慨深いよ。今日は、いろいろな場面で涙が浮かんだ。オットがフィニッシュラインを超えてマニュファクチャラーズが決まった時、それからセバスチャンのドライバーズタイトル、そしてエルフィンの母国制覇。トリプルのクラウンと言っていいと思う。この感情的な日々は、去年のオーストラリア後から始まった。セバスチャンが我々の新しいマシンをドライブしに来た時だ。一度、彼がドライブしたら、あとは話は早かった。最も難関だったのは交渉だ。自分が引退したら、セバスチャンにMスポーツのマネージングディレクターに来てもらいたいね。非常に交渉がうまい! この場を借りて、セバスチャンとジュリアンに心からの感謝を伝えたい。まさにこれを目指していた。自分の中では決断するのは簡単だったが、商業的なことを考えるとね。彼とは2011年まで契約したいと思っていたが、それは果たせなかったが、それでも世界最高のドライバーを獲得できるチャンスは二度と訪れないと感じていた。彼らがもたらしてくれたものは、本当に素晴らしいし、WRC5連覇王者たるゆえんは明らか。エルフィンとオットにも、素晴らしい影響を与えてくれた。全てのステージで最速になる必要はないのだと学んだ。すべて、彼らのおかげだ。心から感謝しているよ。

SO: ありがとう、マルコム。

M-Sport / @World


Q: 今季はチームが完璧なシーズンを送ったが、資金はこれまで以上に少なかった
MW: そうだね。しかし、我々はスタッフが優れているし、20年もこのビジネスを続けていることを忘れて欲しくない。これまでタイトルは2回しかとっていないので、かなり待たされたね。みんな、素晴らしい仕事をしてくれた。今年、新しいマシンで始まった時、信頼性が鍵になると感じていた。そして始まってみれば、いい流れが続いた。全戦でポディウムに上がったし、3人のドライバー全員が今季勝利を収めているマニュファクチャラーはウチだけだ。心から誇りに思うよ。

Q: この2人と来年の契約は結んだか
MW: 作業を進めているところだが、もしセバスチャンとジュリアンを留めておけるなら、それ以上の望みはないよ。言えることはそれだけだ。

Q: エルフィンは
MW: 彼のことも考えている。彼は問題ないはずだ。



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