WRCラリーGB:オジエ「スタートから2位を狙うようなタイプじゃない」プレ会見 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRCラリーGB:オジエ「スタートから2位を狙うようなタイプじゃない」プレ会見

©M-SPORT

WRCラリーGBのスタート前に行われたイベントカンファレンスの内容(抜粋)。計算上、5度目の世界タイトル確定の、最初のチャンスが浮上しているオジエ。タイトルを優先して2位狙いで行くつもりはあるかという問いに、自分が目指す先は常に勝利と言い切った。

●WRCプレイベントカンファレンス出席者

Hyundai Motorsport GmbH

セバスチャン・オジエ=SO(MスポーツWRT)
ティエリー・ヌービル=TN(ヒュンダイ・モータースポーツ)
クリス・ミーク=KM(シトロエン・トタル・アブダビWRT)
オィット・タナック=OT(MスポーツWRT)
エルフィン・エバンス=EE(MスポーツWRT)
エサペッカ・ラッピ=EL(トヨタ・ガズー・レーシングWRT)

Q: まず選手権リーダーで、この週末にタイトルを確定できるかもしれないセバスチャン・オジエから。信じられないようなシーズンになっていたが、このウェールズでは2つのタイトルが決まるかもしれない。ここ2年間で、ウェールズのドラゴンを飼い慣らす方法をすっかり身に付けたようだが、ここでドライバーズタイトルを決める自信はどれだけ持っているか。
SO: この週末はとても重要だが、目標に気を取られ過ぎるべきではない。ミスをするための一番の方法は、自分が獲得したいと思っていることについて考え過ぎてしまうことだ。選手権争いはまだ続いている。もちろん、大差はつけているが、ベストの走りをもう1回、もしかしたらオーストラリアでもしなくてはならない。今回は、自分にとってはハッピー。問題がなければ、1回目のループは先頭で走ることが有利になるはずだ。でも、トリッキーなラリーだし、ここを簡単に攻略できたことは一度もない。ここを走るのは大好きだし、その気持ちがいい形で力に変えられたらと思う。

Q: ここでは好成績を重ねているが、地元のように感じでいるのか。どのようにこのコンディションに慣れたのか。
SO: ここのコンディションに慣れることなんて、できやしないと思う。経験が助けになる部分はあるので、このエリアを知っていたり、レッキでトリッキーな場所を確認できれば、少しはやりやすくなるかも知れないが、サプライズを予測することは誰にもできない。視界が悪くなれば、さらに厳しくなる。自分がコントロールできることも、思う通りのポイントを獲得する方法もない。とにかく決意を持って、適切な走りをすること。中途半端はダメだ。

Q: 勝つためにプッシュはするか。
SO: 自分は、ラリーのスタートで2位を狙うと公言するようなタイプの人間じゃない。常に勝ちたいと思うし、今回もそれが目標だ。たくさんのイベントで、先頭走行に苦しめられてきたが、ここでは自分たちにアドバンテージがあるし、明日の朝はそれを活用していかなくてはならない。上位争いに絡んでいきたい。ここでは、エルフィン(エバンス)が強いと思う。彼が合っていないタイヤで苦戦したイベントがあったことも見ているが、この週末は適切なタイヤで臨む。もし自分が勝たないとしたら、彼のトラブルが少ない時かもしれないね。

Q: 来年のことについて、最新情報は。
SO: この週末は、自分の将来については一切答えない。アップデートはないよ。

Q: ティエリー、スペインではタイトルの可能性が吹き飛んでしまった。計算上ではタイトルはまだ可能だが、今季の中で一番、厳しい状況だ。これからのプランは。今回は全開で攻めるのか。
TN: 選手権争いは、自分次第よりもセバスチャンやオットの内容次第に寄るところのほうが大きい。もちろん、自分もまだ争いに残っている。今季は3勝、ポディウム7回と、かなりいい内容になっている。マシンもとてもいいし、おかげで優勝を狙う戦いができている。あと2戦残っているし、もっと勝利を重ねたいので、できる限りの速さを出していきたい。もちろんオーストラリアまで選手権争いを続けたい。それができるかどうかは、次の日曜日に分かることだ。

Hyundai Motorsport GmbH

Q: 今シーズンの内容には満足か。
TN: 選手権首位に立っていれば満足だが、そうではないので100%ハッピーにはなれない。でも、不満はない。どんなに厳しい戦いか分かっているし、どのドライバーにとっても難しいことだ。自分のゴールはただひとつ。引退するまで、そのゴールに向けてプッシュを続ける。

Q: スペインでのリタイアは、どれほど悔しかったか。
TN: 一番残念だったのは土曜日、SSのスタート前でマシンがリスタートしなかった時だ。その日の夜は激しく落ち込んだよ。あれでチャンスが一気に低くなってしまったと気付いたからね。今は、より楽しんでいきたい。もし今回のフィニッシュで(ポディウムの)頂点に立つことができれば、ハッピーになれるかな。

Q: クリス、南フランスでテストを行ったが、ウェールズとは少し気候が違う。そのテストや今日のシェイクダウンで、セットアップを見極めることはできたのか。
KM: しっかりと準備していなければ、簡単には行かない。シェイクダウンではいくつか変更を行ったが、変更を行うためにサービスまで戻らなくてはならず、またステージに戻ってくる間に、路面が磨かれてしまった。しっかり準備ができていないと、こういうことになってしまう。

CITROEN / @World

Q: 最終的に、いい走りはできたのか。
KM: トリッキーだ。いつも本当にスリッパリーなステージだし、氷が張っているような感じ。

Q: オット、今季Mスポーツで大活躍だが、来季はトヨタに行くことが発表された。キャリアの中でもベストの1年を過ごしているだけに、チームを移籍するのは難しい決断ではなかったか。
OT: こういった状況が簡単に行くことはありえない。特に自分にとっては、キャリアをずっとMスポーツで過ごしてきた。簡単ではないが、まだ2戦残っているし、まだ戦う目標もある。戦い続けて、いい終わり方をしたい。

Q: 選手権順位は、このラリーでの攻め方に影響するか。
OT: 状況はなにも変わらない。選手権争いを維持し続けたければ、今回もいいラリーをするしかない。どのラリーでも同じだ。速さを見せて、スマートにならなくてはならない。

Hyundai Motorsport GmbH

Q: 今季の内容については驚いているか。
OT: 願っていた内容だ。滑り出しは、セバスチャンがチームに来ると知った時点で、より強いファミリーになると思った。彼は何回もタイトルを獲っているからね! でも、まだ終わっていない。マニュファクチャラーズはそれほど気になっていないし、ほぼ終わった。でも、まだ通常の仕事は残っているし、勝つために戦う。心配する必要はない。いつも通りの仕事をするだけだ。

Q: エルフィン、今季は素晴らしいパフォーマンスを見せての母国戦だ。優勝争いをすると、多くの人が期待している。
EE: プレッシャーは感じないようにしている。母国戦だし、それを楽しみたい。自分のことに専念し、できる限りのベストを尽くす。長くタフなラリーだし、1本1本のステージをクリアしていかなくてはならない。

Q: メイヘリンのエルフィンズ・コーナーについて、どう思うか。
EE: 作ってくれたみんなに、心から感謝しているよ。アイリッシュ・コーナー(ディファナンにある)からヒントを得ていると思うので、クリス(ミーク)に感謝だね。

Q: 地元在住者として、今週末の天気はどうなるか分かるか。
EE: 火曜日は大雨だった。もちろん、ステージには超、超スリッパリーなセクションがあるだろう。土曜日のロングループでは、乾いてくるステージもあるかもしれない。どんな感じになるかは、誰にも分からないよ。

Q: エサペッカ、昨年のGBではWRC2優勝を飾っているが、今回はワークスのWRカーだ。今の気分は。
EL: また、ここに参戦できてうれしいよ。昨年は試練もあったが、マシンが大きくなっても簡単には行かないし、グリップレベルは本当に予想がつかない。

TOYOTA / @World

Q: あなたは上位争いをするのが好きだと思うが、今回の目標は。
EL: もちろん、それが目標。2戦連続でリタイアしているので、今回は何か違うことをする必要があるかもしれない。

Q: 土曜日はサービスなしで100km以上ステージを走らなくてはならない。この試練はどれほどか。
EL: 正直言えば、金曜日もサービスがないのですでに試練だ。土曜日は、全体としてとても長い一日。ユホ(ハンニネン)が提案していたよ。ラリー全体をサービスなしにしたらいいんじゃないかって。自分としては、理想的じゃないけどね! とてもチャレンジングになると思うし、ならないかもしれない。

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