タナクを育てたMスポーツのウィルソン「これほど信頼を寄せたドライバーはいない」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

タナクを育てたMスポーツのウィルソン「これほど信頼を寄せたドライバーはいない」

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2018年はトヨタからWRCに参戦することが発表された、オット・タナク。現在所属するMスポーツは、発表から間髪明けずにリリースを発行し、長年ともに戦い続けたタナクに対しての謝意とともに、今後の健闘を祈念する気持ちを表した。

Mスポーツの代表、マルコム・ウィルソンが初めてタナクに注目したのは、2009年。当時、Mスポーツに所属していた同郷エストニアのマルコ・マルティンの推薦で、フォード・フィエスタR2で海外参戦に乗り出した。タナクの走りに感銘したMスポーツは、すぐに開発プログラムの契約を結んでいる。

2011年にはフィエスタS2000でSWRCに参戦し、この年は3勝、ポディウム5回をマークしている。選手権争いは僅差で2位に甘んじたが、シーズン最終戦のラリーGBにはストバート・フォードからWRカーで参戦。さらにヨーロッパ選手権のラリーデュバールにはフォード・ワールドラリーチームから参戦するなど、ウィルソンからの信頼を得ていた。

2015年はメキシコでマシンを水没、2016年のラリーポーランドでは初勝利目前でのパンクと、印象的なドラマも生まれた。タナクは、この年のドライバー・オブ・ザ・イヤーを受賞している。さらに今季は、イタリアで自身初優勝。MスポーツがWRCで唯一取りこぼしていたドイツでの勝利も献上しており、ドライバーズ選手権ではスペイン戦を終えた時点で、チームメイトのセバスチャン・オジエに続く2位につけている。

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長年、タナクを育て上げてきたチーム代表のウィルソンは「今季、我々の成功に重要な役目を果たしてくれたオットとマルティン(ヤルオベヤ、コ・ドライバー)にチームが別れを告げなければならないのは、本当に心が痛む」とコメント。
「これほどまでに信頼を寄せたドライバーも、チャンスを与えたドライバーも、他にはいない。彼のポテンシャルには、すぐに気づいた」

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「彼は、どんな時でも速かった。初めて注目した時から、速さには疑いを持たなかったし、最近では全体的な強さも向上した。ラリーでも、選手権でも、勝てるポテンシャルを持つコンテンダーだ」

「別れを告げるのは簡単なことではないが、オットも新しい経験を積み始める時期がきたのだ。オットとマルティンの、今後の健闘を祈っている。それまで、今季はまだ重要なラリーが2戦残っているし、オットとマルティンが、Mスポーツファミリーとして過ごす時間の最後まで、全力を尽くしてくれることは分かっている」

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