シトロエン、動画の正体はC3のR5マシン 初の走行テストを今週実施 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

シトロエン、動画の正体はC3のR5マシン 初の走行テストを今週実施

©CITROEN

9月2日に新プロジェクトの作業風景を収めたティーザー動画を公開していたシトロエン・レーシングは、9月4日になってC3をベースとするR5マシンを開発すると発表した。リサーチ、算定、設計作業に1年を費やし、今週は初めての開発テストを控えているという。カスタマーレーシングを意図したこのまったく新しいモデル「シトロエンC3 R5」は、この部門での新たなベンチマークとなることを目指しているという。

FIAがR5マシン規定を投入したのは2013年。プライベーターのチームやドライバーのために設計され、コストを抑えたこのモデルは、4WD、280馬力を発生する1.6リットル直噴ターボエンジン、シーケンシャルのセミオートマチックギアボックスなどその技術的な性格から「ミニWRカー」とも呼ばれ、様々なメーカーがR5スペックマシンを投入してきた。

ヨーロッパを中心に隆盛を誇るこのカテゴリーは現在、WRC2やERCの主力戦闘機。ヨーロッパでは国内選手権のトップカテゴリーをR5マシンで争っている国も多い。カスタマー需要の大きいこのカテゴリーに殴り込みをかけるシトロエン・レーシングの新R5マシン、C3 R5が、まもなく初めての走行を迎える。

「この週末は、初めての開発テストを行うことになっており、非常に重要な節目にたどりつく。このモデルの完成が近いことを意味するからだ」
とシトロエン・レーシングのチーム代表、イブ・マトン。
「テクニカルチームに与えられたスペックの目標は明白。我々はC3 R5を、パフォーマンス、信頼性、ランニングコストの面で、このカテゴリーの新たなスタンダートにしたいと思っている。全く新しいモデルを作り出すために、トランスミッションのサデフ、サスペンションシステムのライガーなどの大手テクニカルサプライヤーからの協力とともに、我々がWRCで培ったシトロエン・レーシングの経験のすべてを投入した。我々のワークスドライバーも、このマシンの開発に参加している。ステファン・ルフェーブル、クレイグ・ブリーンは、フランス選手権で現在首位に立っているヨアン・ボナートとともに、最初のセッションでドライブしている」

C3 R5の設計は、約1年前に始まったという。机上でデザインと算定作業を終えた後、2017年の初めからテストチームが、ほとんどのメカニカルコンポーネンツを実際のコンディションでテストしてきた。

「マシンでの初めての走行に向かう時点で、我々はすでにカスタマーに提供するという定義にかなり近づいている。テストはグラベルで行い、多くの様々な路面でロバスト性を高め、基本的なセットアップのファインチューニングを始める」と説明するのは、カスタマーレーシングモデルの開発ディレクター、ピエール・ブダール。
「C3 R5とC3 WRCには、直接的な結びつきがある。例えば、2台のロールケージは、同じエンジニアによって設計された。ソリューションの中には、R5にも採用されたものがある一方で、レギュレーションやコンパクトなボディによる制限に合わせた部分もある。同じように、エンジンは量産モデルに使われているユニットをベースに社内で開発されているので、パフォーマンスや信頼性の面で最大限のポテンシャルを持つ。また、サプライヤーについても厳選した。全体として、C3 R5を選んだカスタマーが目標に到達するにふさわしい、非常に堅実なマシンとなる」

最初のテストを終えた後は、グラベル、ターマックの両路面での開発を続け、多彩な対応力を持つモデルを目指して、経験の異なる様々なドライバーにテストを依頼するという。FIAのホモロゲーション公認取得は、2018年を予定している。



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