マーティン・ホームズのWRCプレビュー・ポーランド編「シトロエンは再びミケルセンを起用」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

マーティン・ホームズのWRCプレビュー・ポーランド編「シトロエンは再びミケルセンを起用」

©Red Bull

大御所WRCメディア、マーティン・ホームズが伝えるWRCポーランド戦直前のWRCチーム近況。


シトロエン
エースドライバー、クリス・ミークの不振を理解するチーム努力の一環として、今戦はミークに替わりアンドレアス・ミケルセンが参戦する。ミケルセンにとってポーランド戦は、フォルクスワーゲンから参戦した昨年挙げた2勝のうちの1勝を収めたイベントだ。

クレイグ・ブリーンとステファン・ルフェーブルは、コルシカでドライブしたマシン(6と8)を、ミケルセンはミークがポルトガルで使用したシャシー4を使用する。

このイベントの主な性格を考慮すれば、マシンには高速走行時と轍を走行する際の安定性が求められる。ドライバーには、ペースノートに対して絶対的な信頼を寄せることも求められる。

このイベントは非常に独特であるため、実戦で走行するコンディションに近いロケーションでテストをする必要性があることから、プレイベントテストはポーランドで実施。テストでは、サスペンションとセンターディファレンシャルのセットアップに専念した。

ヒュンダイ
ティエリー・ヌービルとダニ・ソルドはサルディニアで使用したマシン(シャシー6と1)を、ヘイデン・パッドンはアルゼンチンで使用したシャシー3を使用する。

サルディニアで発生したテクニカルトラブル(ソルドはターボとギヤシフト、パッドンはダンパーとドライブシャフト、ヌービルはブレーキ)はいずれも予想外のものだったとし、ライバルのMスポーツに選手権順位浮上を許すことになってしまった。

ポーランドでの試練は超高速ステージ(サスペンションのセットアップ変更と非常に精密なペースノートが求められる)と、草が生い茂るセクションではドライバーの視界を奪う他、ダメージの危険を与える要素が隠れている可能性があることとしている。

今年はステージのルートに小さな変更が複数行われている。チームテストはリトアニアで行った。ポーランドの前週には、ヌービルが母国ベルギーで行われたイプルーラリーに、ベルギーの子どもがデザインしたヒュンダイi20 R5で参戦したが、クラッシュを喫している。

Mスポーツ
マニュファクチャラーズ選手権ノミネートの3台はすべてサルディニアと同じで、オジエが7、タナクが3、エバンスが4を使用。プレイベントテストは、ポーランドの性格と類似したエストニアで行われ、各ドライバーが1日ずつ走行した。また今回は、4台目の2017年規定マシンを走らせる予定で、ドライバーはテーム・スニネンが務める。マシンに慣れるため、スニネンは北イングランドの林道で2日間のテストを行った。

Mスポーツのラリー関連ニュースとしては、クラクフにあるポーランドの拠点は、今回は国際空港に近い町の反対側に移った。

サルディニアでは、比較的トラブルが少なかったチームだが、ワンベット・ジポカーから参戦するマッズ・オストベルグは最終ステージでサスペンションに不安を抱えた。アルゼンチンでも発生したトラブルに似た症状だという。

トヨタ
ラリーポーランドは、トヨタのドライバー陣には思い出の多いイベントだ。5年前には、エサペッカ・ラッピがヨーロッパ選手権として開催されたこのイベントで、シュコダ・モータースポーツから初めて参戦し、メジャーな国際格式ラリーでの優勝をマークした。WRCとして開催された2009年は、2位が確実視されていたヤリ−マティ・ラトバラ(当時フォード)が最終ステージで、フィニッシュランプも視野に入って来たところでミスをしている。

サルディニアで発生したラッピのギヤボックスとラトバラのスタータートラブルは衝撃によるもの、ハンニネンのパワーステアリングトラブルは「全く予想外で、起こるはずのないトラブル」としている。

ラトバラとハンニネンは、アルゼンチンでドライブしたマシン(1と2)、ラッピはサルディニアと同じマシン(5)を使用する。

超高速でソフトなステージでは、轍が深くなることから、車高、サスペンションの強度、クーリングのアレンジメントに関して調整が行われた。
(Martin Holmes)

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