マーティン・ホームズのWRCプレビュー・イタリア編「ヒュンダイはヌービル、ミケルセン、パッドンの布陣でエントリー」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

マーティン・ホームズのWRCプレビュー・イタリア編「ヒュンダイはヌービル、ミケルセン、パッドンの布陣でエントリー」

©Hyundai Motorsport GmbH

6月7日(木)から10日(日)にかけて、イタリアのサルディニア島で開催されるWRC第7戦ラリーイタリア・サルディニア。大御所WRCメディア、マーティン・ホームズによるラリー直前のWRCチーム近況をお届けしよう。

RALLY ITALIA SARDEGNA

シトロエン

ポルトガルでのテクニカル面における予想外のトラブルは、デイ1終盤にマッズ・オストベルグ車に発生したエキゾーストのマイナートラブル。この問題は解決済みだ。ポルトガルと比較してサルディニアのステージ特性は、時にナローになったりタイヤの摩耗が激しくなる点だが、必要なセットアップは非常に似ている。技術面での変更はない。

クリス・ミークの参戦が中止されたことにより、エントリーは2台のみ。クレイグ・ブリーンは新車(シャシーNo.12)、マッズ・オストベルグはアルゼンチンでカリッド・アルカシミがドライブしたマシンを使用する。ミークは、テストに関しても活動を継続しない。

C3 R5については、ポルトガルのSS14でステファン・ルフェーブル車に発生したトランスミッションのダメージは、パンクに起因するものだった。

ヒュンダイ

ポルトガルでは予想外の技術トラブルが発生し、アンドレアス・ミケルセン車にはパワーステアリングトラブルと、別件でエンジンオイル圧の低下が発生している。このトラブルは調査が行われ、解決策を見つけている。

サルディニアのステージのポルトガルとの違いは速度域が高いことだが、よりナローで木やブッシュ、石が並んでいるため、ドライビングミスが許される余地が少ない。地盤は固く路面はサンディで、1回目の走行では走行順が早い車両の砂利履きの影響が大きく、2回目の走行では石が路面に弾き出されてくる。気温が非常に高いため、クルーには厳しく、エンジンやトランスミッションにかかる負担も大きい。

今回は3台体制に戻り(ダニ・ソルドは今回欠場)、ティエリー・ヌービルとヘイデン・パッドンは5月中旬にサルディニアでテストを行っている。パッドンはポルトガルでテストを行っていないため2日間、ヌービルは1日走行した。ミケルセンはテストを行っていない。

サルディニアでは、技術的な変更は行わず、スペックはポルトガルと同じ。ミケルセンは新車(シャシーNo.12)、ヌービルはアルゼンチンで使用したマシを、パッドンはソルドがアルゼンチンで使用したマシンを使う。

Mスポーツ・フォード

ポルトガルでは、技術面において予想外のトラブルはなかったが、JWRC部門のR2Tマシンにはドライブシャフトのトラブルが多発し、現在も調査中だ。今年のポルトガルは例年以上にラフで、このトラブルに関しては少なくとも3つのパターンがあると見られている。チーム陣営も、金曜日の午後があまりにラフだったことに驚かされた。この件については、プロモーターにも配慮を期待したいところで、特に改造範囲の狭いマシンはこのコンディションで最も大きな影響を受けている。

サルディニアの道はポルトガルに比べ格段にラフで、気温も高い。ルーズな石が散乱するため、クルーたちはレッキの初日からラリーの最後まで厳しい仕事を強いられる。パワーステージだけは他のステージとは異なり、非常にサンディだ。先週はサルディニアで5日間のテストを行い、セバスチャン・オジエとエルフィン・エバンスが2日ずつ、テーム・スニネンが1日走行したが、サルディニアに向けて技術変更はない。オジエはアルゼンチンで、エバンスとスニネンはポルトガルで使用したマシンを使う。WRC2部門に参戦するAPRCチャンピオンのガウラブ・ギルは、ガス・グリーンスミスがポルトガルで使用したフィエスタR5でエントリーする。

トヨタ

ポルトガルでは技術的なトラブルはなく、サプライズといえば路面上の石だった。2018年のポルトガルは、予想よりも格段にラフだった。

サルディニアのステージはよりテクニカルで、危険要素がラインに近く、サンディな路面のためグリップ変化とラフな状況を引き起こす。

先日行ったエンジンのアップグレードに関しては、詳細は発表されておらず、パワーのピーク数値を変更することなくエンジンのトルクとドライバビリティが向上したことだけが伝えられている。

ドライバー陣は全員が、コルシカの翌週にサルディニアでテストを行った。サルディニアに向けて、主な技術変更は行われない。ドライバーは全員、アルゼンチンで使用したマシンをドライブする。



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