マーティン・ホームズのWRCプレビュー・イタリア編「ミケルセンがドライブするC3 WRCはアル‐カシミ車、ラトバラは苛酷な体力回復トレーニング」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

マーティン・ホームズのWRCプレビュー・イタリア編「ミケルセンがドライブするC3 WRCはアル‐カシミ車、ラトバラは苛酷な体力回復トレーニング」

©Andreas Mikkelsen@twitter

大御所WRCメディア、マーティン・ホームズが伝えるWRCポルトガル戦直前のWRCチーム近況。

シトロエン
ミークは新しいシャシー(シャシー10)、ブリーンは自身がアルゼンチンで使用したマシンを駆る。アンドレアス・ミケルセンは、ポルトガルのハリ・アル‐カシミ車をドライブする。

ポルトガルでのミークとルフェーブルによるアクシデントは「予想外」とし、ブリーンのダンパー破損は、ライン上にあった石にヒットした際の衝撃によるものだとのこと。
サルディニア向けのプレテストはポルトガル前に行っているが、ミケルセンのみ5月31日にフランスで初めてC3 WRCのテストを行った。
最近行ったテクニカル面での主な変更は、マシンのセットアップに対応することに専念された。今回予想される試練は、ステージの苛酷な特色で、今季最も暑くなるラリーと予測されている。
ミケルセンがシトロエンを駆るのはワンオフのプログラムとしており、今後の契約チャンスについてはマシンの台数不足からも難航しそうだ。
シトロエンとしては、WRCのサルディニアに12回参戦を経験しており、うち5勝と最も成功を収めているチーム。

ヒュンダイ
昨年はヌービルによって、このイベントを制した。3台のi20クーペ WRCはポルトガルで使用したものと同じで、仕様には特に変更は行われていない。
ポルトガルでパッドン車に発生した電子系トラブルについて、チーム側からは説明はなく、配線の変更のみで解消。パッドンはラリー2規定を適用して再スタートしたが、最終ステージ後に最終的にリタイアしている。
サルディニア向けのテストは、3ドライバーともポルトガルの前、5月の上旬に行っている。
パッドンのコ・ドライバー、ジョン・ケナードは予定を繰り上げて現役引退を決断。この結果、セブ・マーシャルがパッドンの正コ・ドライバーを今後も継続する。
サルディニアで特に試練となるのは、気温が高いことによるクルー、エンジン、トランスミッションへの影響。また、1回目と2回目の走行でステージのコンディションが変わることによる、ドライビングスタイルの対応となりそうだ。

Mスポーツ
ポルトガルと同じマシンを使用。タナクとオジエは2日間、エバンスは1日のテストを行った。
ポルトガルは、マシンの面では順調に進んだ。サルディニアで特に試練となるのはなによりも暑さで、72kmのループでタイヤを使い回さなくてはならない。このサルディニアのステージは、ポルトガルよりも格段にテクニカルだ。
サルディニアではフィエスタWRCが合計8台エントリー。プライベーターのワンベット・ジポカーは、今回も2017スペックと2016スペックのマシンを投入する。また、イタリアからプライベーターふたりが旧型のフィエスタWRCでエントリーしているほか、今季初めてのWRC参戦を迎えるヤジード・アル‐ラジも旧型でエントリー。ロレンツォ・ベルテッリは、今年のWRC参戦はあと1戦になりそうだとしている。
WRC部門にMスポーツとして走らせるのはルーベで、カミリは参戦はするがポイント対象としてはノミネートしていない。

トヨタ

TOYOTA / @World

3台ともポルトガルと同じマシン。最近の開発作業は、グラベルスペックの軽量化を探ることに専念されている。
サルディニア向けのテストは、アルゼンチン向けと併せて、アルゼンチン戦の前に行った。
ドライバーのサルディニア参戦の経験値でチームが懸念するのは、このイベントで重要となるタイヤのチョイスとマネジメント。さらに、ステージのソフトな部分では劣化が早く進むため、ステージ間での車高調整の能力が重要になる。
ヤリ−マティ・ラトバラ(2009年のサルディニア勝者で、これがフルグラベル戦での自身初優勝)は、ポルトガルでの体調不良はサルモネラ菌によるもので、サルディニア戦に向けて突貫で体力回復に勤しみ、サウナの中で耐火バラクラバをつけてのトレーニングも行ったという。

(Martin Holmes)



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