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ラリー北海道:ギルがラリー北海道初優勝

 

 APRCラリー北海道は、9月28〜29日の2日間の戦いを終え、チームMRFのガウラブ・ギル(シュコダ・ファビアS2000)が総合優勝、2位に炭山裕矢(スバル・インプレッサWRX STI)、3位にプライベーターの石崎秀雄(スバル・インプレッサWRX STI)が入った。

 レグ2のSSは4カ所。昨年の逆送となるオトフケ・リバース(6.12km)、ホンベツ・リバース(11.03km)と、例年と同じパウセ・カムイ(10.4km)のミドルSS3カ所を2回ループし、2度のスーパーSSで締めくくる8SSでの戦い。空は曇天ながら雨の気配はなく、気温も低めで過ごしやすい気候となった。

 レグ2をリードしたのは、レグ1でミッショントラブルによりデイリタイアを喫した新井敏弘だ。新井は8カ所中6カ所のSSでベストタイムをマーク。さらに、同じくレグ1でロールオーバーにより撤退した長男の大輝も、マシンを修復してレグ2で復活。「初めて走るラリー北海道でこんなに(大輝が)速いとは思わなかった」と新井も感心するほどの走りで好タイムをマーク。SS12では親子で1-2フィニッシュを果たすなど、今後の活躍を期待させる走りを見せた。

 ラリー全体では、レグ1終了時点で2番手の炭山に6分近いリードを築いたギルが、そのリードを保って序盤からスローペースで走行。午後のリピートステージではタイムアップも果たし、ラリー北海道初優勝を遂げた。

 総合2位はグループNインプレッサでの凱旋ラリーとなった炭山。インプレッサR4の新井に次ぐ2〜3番手タイムを終止マークし、レグ2も総合2位を守り抜いた。

 そして3位には、昨年もラリー北海道に参戦しているプライベーターの石崎。昨年総合3位に入賞した田口盛一郎(三菱ランサーエボリューションIX)が猛追するもレグ2でスピン。9.6秒差で田口を振り切った石崎が、ポディウムを獲得した。

 なお、APRC部門はギルが優勝、2位に総合12位のサンジェイ・タクル(スバル・インプレッサWRX STI)、3位に総合14位のマイケル・ヤング(トヨタ・ヴィッツRS)が入賞し、ポイントランキングではギル、ヤングの順となり、ギルがインド人初のFIAチャンピオンとなる可能性が高まってきた。

 アジアカップは炭山が優勝、2位が総合5位の牟田周平(スバル・インプレッサWRX STI)、3位がタクル。ランキングでは前戦マレーシアで優勝を果たした牟田がトップ、炭山が続く。シュコダ・ファビアS2000でアジアカップにエントリーしていたエサペッカ・ラッピはレグ2で再出走しなかったため、アジアカップは牟田、炭山のチームメイト対決の様相を呈している。

 なお、2WDカップおよびジュニアカップは、ヤングがタイトルを確定させている。

APRCラリー北海道 総合リザルト
1 AP/T G.ジル/G.マクニール(シュコダ) 1:53:17.3
2 A/T 炭山裕矢/加勢直毅(スバル) +5:39.6
3 石崎秀雄/奥田雅弘(スバル) +7:39.8
4 田口盛一郎/池田茂(三菱) +8:01.8
5 牟田周平/保井隆宏(スバル) +9:35.3
6 増村淳/中川亜希子(三菱) +11:17.0



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