WRCメキシコ:プレ会見「2014年も選手権首位でメキシコを迎え、走行順は先頭だった」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCメキシコ:プレ会見「2014年も選手権首位でメキシコを迎え、走行順は先頭だった」

©TOYOTA/@World

WRCメキシコのスタート前に行われたイベントカンファレンスの内容(抜粋)。スウェーデンでの劇的な勝利により、選手権リーダーとして第3戦を迎えるラトバラ。一方で、走行順が先頭になることの試練が加わることも意味しており、事実、同じく選手権首位で迎えた2014年のメキシコ戦で勝ったのはオジエだったことを例に挙げた。

●WRCプレイベントカンファレンス出席者
ヤリ−マティ・ラトバラ=J-ML(トヨタ・ガズー・レーシングWRT)
セバスチャン・オジエ=SO(MスポーツWRT)
ダニ・ソルド=DS(ヒュンダイ・モータースポーツ)
クリス・ミーク=KM(シトロエン・トタル・アブダビWRT)

Hyundai Motorsport GmbH



Q:ヤリ−マティ、スウェーデンで見事勝利を飾り、選手権首位でラリーメキシコを迎える。ここまでシーズンがこれほど順調に進むと予想はしていたか。
J-ML:選手権をリードしていることは、うれしいよ。2014年もこの段階では首位につけてメキシコを迎え、走行順は先頭だった。セバスチャン(オジエ)が勝って、僕は2位だった。今回は新しいマシンなので、グラベルでの走りはエキサイティングになると思うし、マシンのパフォーマンスレベルがどうなるのか、興味深い。

Q:このラリーに似た標高でヤリスはテストをしたか。その内容はどうだったか。
J-ML:レギュレーションを遵守して(ヨーロッパ外でのテストは禁止)、スペインの南部でテストをした。2000m級のステージを見つけることができた。一年のこの時期なのでヨーロッパでは気温が違ったが、マシンにはハッピーだよ。

Q:今回はどんなリザルトを期待できるか。自分の走行順で、優勝は可能か。
J-ML:まず、克服しなくてはならないことがたくさんある。新しいセクションは多いし、ツイスティでチャレンジングなところもあれば、とてもいい区間やナローなセクションもある。選手権争いとしては、ポイントを獲得することが重要だ。モンテカルロではトップ6を狙っていたが2位に入り、スウェーデンでは優勝は予想していなかった。ティエリー・ヌービルが最速だったが、状況が変わった。スウェーデンは、かなり特殊な状況だったと言わざるを得ないね。とてもいい気分だったよ。でももう、次のラリーに進んでいるし、集中しなくてはならない。チームのここまでの働きにはハッピーだ。

M-SPORT/@World

Q:セバスチャン、Mスポーツに加入して既に2戦が終わり、テストも重ねているが、フィエスタWRCには完全に対応できるようになった手応えはあるか。
SO:シーズンの初めは、マシンもチームも新しいという難しい状況だったが、選手権ではヤリに続いて2番手につけている。実を言えば、誰かの後ろについている方がありがたい。少なくとも初日はね。フィエスタの威力を全開まで引きだすには、もう少し時間がかかる。ポディウムに2回上がっているとはいえ、今週末は厳しいチャレンジになると自覚している。勝つためには、まず走り切らなくてはならない。

Q:メキシコは、標高の高さと暑さという、ドライバーにとっては独特のチャレンジだ。このイベントに向けて具体的な戦略はあるか。
SO:ラリーで勝ちたければ、一貫性を保ちミスをしないようにしなければならない。何をすればいいかを考える時間はない、とにかくプッシュするのみだ。走行順が早いので、僕とヤリにとっては勝つのは難しいと思っている。後ろからスタートするみんなの速さに対抗するのは難しい。どうなるか、見守るしかない。ロングステージをスタートする時点でどんな対策ができるか、考える。いいリズムをつかんでスタートするのは、簡単じゃないよ。

Q:メキシコシティの中心でラリースタートを行うことについて、どう思うか。
SO:たくさんの人が集まることで、ポジティブなことがたくさんあるのは間違いない。メキシコシティは、最高の夜を迎える。昨年のあらゆるモータースポーツイベントが証明した。例えば、フォーミュラ1だ。素晴らしい雰囲気になると思うし、独特でもあるだろう。でも、とても長い一日になるし、レオンに戻るまでの移動も大変だ。どうなるか、みんな興味深く見ている。

Hyundai Motorsport GmbH

Q:ダニ、ラリーメキシコには何度も参戦経験があるが、どんどんとよくなっている。このイベントはどれだけ楽しいか、そして雰囲気はどのような感じか。
DS:メキシコに来るのはうれしいよ。道はとてもいいし、どのステージでも大歓迎してくれる。1回目の走行は、グラベルが多い。今年は、道はトリッキーでとてもナローな場所もある。

Q:i20は、あの標高でもいい走りをするフィーリングはあるか。高地でのテストのフィードバックは。
DS:みんな、同じだと思う。もちろん、これからそれを確認することになるわけだ。僕としては、マシンはOKだ。

CITROEN/ @World

Q:クリス、今季は難しい滑り出しとなっているが、メキシコでは流れを変えられるか?
KM:そうであって欲しいね。メキシコは、これまで2回しか参戦したことがない。集中しなくてはならないし、走行順次第で速さも変わってくるんじゃないかな。とにかく週末を通してクリーンに進めることに努め、結果を待つよ。

Q:昨日のシェイクダウンでのフィーリングはどうだったか。またいい走りで上位争いに絡めるチャンスはあると思うか。
KM:それを確認するのは難しいね。あまりそのことには気にかけていない。ステージの道は似ているが、シェイクダウンのタイムは序盤にマークしたものだし、昨日は少し湿度が高かった。暑くてスリッパリーで、難しいラリーになる。このコンディションに対応しなくてはならない。

Q:ラリーメキシコには標高以外にもたくさんのチャレンジングな要素がある。自分にとって、このイベントで難しいことは何か。
KM:ステージは、見た目にもトリッキーだ。橋の欄干や石があちこちに隠れている。ナローだったり、高速のところもある。このラリーは、エンジニアにとっても大きな試練だ。すべてが完璧でなくてはならない。



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