母国戦勝利のギル、今季APRC全勝達成 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

母国戦勝利のギル、今季APRC全勝達成

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APRC最終戦コーヒーデイ・インディアラリーが12月2−5日に開催され、今季王者として母国戦に登場したガウラブ・ギル(シュコダ・ファビアR5)が凱旋優勝を果たした。この結果、ギルは今季のAPRCに設定された6戦すべてで勝利を収める1シーズン全勝を達成した。

3日のスーパーSSで序盤首位に立ったのは、チームMRFのチームメイト、ファビアン・クレイム。しかし、翌土曜日から舞台がコーヒー畑に近いツイスティ&ナローなステージに移ると、地の利を生かしてギルが一気に首位に浮上。そのまま、フィニッシュまでポジションを守り切った。

「文句なしに、一番満足のできる勝利。インドで、しかもこのチッカマガルルで達成したんだからね。今季ここまで5戦5勝で迎えたラリーなので、大きな期待を背負いプレッシャーはあった。何よりも、自分が勝つことで、インドでモータースポーツの人気が高まってほしいと思ったし、マニュファクチャラーやスポンサーからも興味を持ってもらいたいと思っていた」とギル。

「コーナーが何百とあるナローでツイスティなコースだったので、とにかく難しくテクニカルなラリーだった」と語るギルは、珍しくこの日は家族と一緒にフィニッシュランプに上がった。

インドで勝つというギルの使命は、SS4でクレイムがクラッシュした時点で、流れが向いてきた。このクラッシュについてクレイムは「オーバークレストから左コーナーに入る複合だった。コーナーへの進入速度が高すぎたんだと思う。それで、アウト側にある石壁にぶつかった。残念な結果だが、モータースポーツだからこんなこともあるよ」と説明した。

クレイム離脱後は、クスコレーシングの炭山裕矢(スバルWRX STI)が2位に浮上してきたが、炭山もまもなくブレーキトラブルに見舞われてしまう。ブレーキが効きにくいなか奮闘した炭山だったが、コースオフを喫し後退を余儀なくされた。

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炭山のチームメイト、マイケル・ヤングは、エンジンパワーが低下するトラブルとブレーキのオーバーヒートに悩まされながらも、2位に浮上。最終日の午前はパワーステアリングのトラブルに見舞われたが、リエゾンで修復を試み、2位を死守してフィニッシュを果たした。

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同じくクスコレーシングから母国戦に登場したサンジェイ・タクルは、日本の竹下紀子と組んでの参戦。リタイアが続出するタフなラリーを走り切り、3位でポディウムに上がった。
「このステージをドライブするのは、本当にチャレンジングだった。ニュージーランド、マレーシア、日本と高速だったが、コーヒーのプランテーションはもっとテクニカル。かなり正確に攻めなくてはならない」と語ったタクルは、インド選手権部門でも優勝を果たした。



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