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勝田貴元、ハイランドマスターズで得た課題と成果

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全日本ラリー選手権第8戦「M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2016 Supported by Sammy」に、LUCKからスバルWRX STI VABで参戦した勝田貴元。父と同じJN6クラスにおいて、トップから2分44秒7差の6位でラリーを終えた。

TOYOTA GAZOO Racingの若手育成ドライバーとして、フィンランドでのトレーニングを経て、ハイランドマスターズに挑んだ貴元は、エンジントラブルをはじめとするマシントラブルに見舞われながらも、JN6クラス6位でフィニッシュしてみせた。

「マシントラブルが原因によるTC遅着ペナルティなど、本当にいろいろなトラブルが起こったラリーでした。いつリタイアしてもおかしくなかったのですが、チームメカニックの皆さんが必死で直してくれて、最後まで走りきることができたと思っています。そもそも、練習で僕がクルマを壊してしまったことがエンジントラブルの原因だったので、改めてチームへは感謝の気持ちしかありません」

一定の成果を感じたとはいえ、やはりJN6勢のトップとはタイム差があり、悔しさも感じたという。

「自分の感覚的にも、まだまだだと思う部分がありますね。タイヤのフィーリングも悪くなかったので、もし自分自身がもっとしっかり走れていれば、もっと上のポジションに行けたのかもしれません。改めて、父(勝田範彦)や鎌田選手のタイムの凄さを感じました。特にリスキーなステージで、彼らとの差を感じました。久々のターマックラリーだった上に、初めてラリーで走るクルマでしたから、最初は少し戸惑いがありました。でも、だんだんマシンの特性を分かってきていたので、また乗る機会があれば、いいフィーリングでスタートできると思います」
 
以前、彼が語っていたように、「どこで攻めて、どこで引くのか」をトップドライバーは上手くコントロールしている。

「トップドライバーは、危険なステージでのペースの落とし方が本当に上手です。リスクを避けながら、ペースを落としすぎないで走れています。僕は経験が足りていないこともありますが、やはり落としすぎてしまいます。これまでは逆に攻めすぎてクラッシュしていたんですけどね。そのあたりは、やはり場数を踏むしかないと思います。たくさんのラリーに出て、いろいろな経験をするしかないでしょう」

次戦は全日本選手権最終戦新城ラリー。貴元はTOYOTA GAZOO RacingチームのTGR Vitz GRMN Turboのステアリングを握る予定だ。

「今回はチームの皆さんのおかげで、出られないはずのラリーに出ることができました。本当にチームには感謝しています。次の新城は全く違うマシンになります。FFでのターマック経験がないので、最初の段階でいいフィーリングをつかんで、しっかりプッシュできるようにしたいですね」

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