WRCスペイン:プレ会見「優勝争いができると思う」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCスペイン:プレ会見「優勝争いができると思う」

©Hyundai Motorsport

WRCスペインのスタート前に行われたイベントカンファレンスの内容(抜粋)。選手権屈指の情熱的な観客が集まるスペインで、母国戦初優勝が待たれるソルド。マシンのフィーリングと自分の手応えを明かし、優勝を争うことを明言した。

●WRCプレイベントカンファレンス出席者
アンドレアス・ミケルセン=AM(フォルクスワーゲン・モータースポーツⅡ)
ダニ・ソルド=DS(ヒュンダイ・モータースポーツ)
クレイグ・ブリーン=CB(アブダビ・トタルWRT)
マッズ・オストベルグ=MO(MスポーツWRT)

VOLKSWAGEN/Bodo Kräling

VOLKSWAGEN/Bodo Kräling

Q:
アンドレアス、昨年のスペインではとてもドラマチックな状況で予想外のウイナーとなった。今年も優勝を狙えるか。
AM:
あぁ、そう思うよ。天気的には厳しい週末になりそうだが、これも想定のうち。ここのグラベルはとてもトリッキーだ。勝ったことのあるイベントを再び走ることは、とても自信になる。ここで優勝争いができると信じているが、選手権のことも気にかけなくてはならない。2位は目前に迫ってはいるが、ティエリーとは15ポイント差しかない。

Q:
今年は新ステージが2本しかなく、どちらも土曜日の走行だ。レッキで走ってみてどうだったか。面白いステージか。
AM:
今年のターマックステージは好きだ。日曜日はとてもいい。土曜日は新ステージだが、部分的には去年も走った。逆方向だけどね。新しいステージといっても、まったく新しいわけではなく、過去には使ったことのある道だ。コルシカのターマックとはちょっと違うが、ここの舗装は好きだ。

Q:
昨日と昨晩は雨が降ったが、金曜日のグラベルステージについてどう考えるか。
AM:
かなり難しくなると思うが、先頭でグラベルを走るマシンには少し楽になる。だとしても、今朝のシェイクダウンでは、マシンが走行を重ねてもコンディションはあまり変わっていなかった。明日もそんな感じだといいね。

Q:
ダニ、いつもポディウムに上がっているが、母国ラウンドでの優勝はまだ経験がない。今回を迎えるにあたり、今の気分は。
DS:
いいよ。戦いに向けての準備は万端だ。マシンのフィーリングもいい。優勝争いができると思う。

Q:
金曜日のグラベルは、日中サービスがなく厳しい設定だ。明日はどんなアプローチで攻めるか。
DS:
難しい1日だ。グラベルステージはとてもいいが、ミスはできない。小さなトラブルも起こすことはできない。ステージに完全集中してハードにプッシュしなくてはならないが、常に道の上にとどまっていなくてはならない。日中サービスがないとなると、こうしたことが難しくなる。

Q:
バルセロナでのスーパーSSは非常に人気が高まっている。何千人ものファンが見ている市街地で走る気分は。
DS:
本当に最高だよ。スペクテイターにとってもいいステージだ。たぶん、ドライバーにとってはベストではないかもしれないが、ファンにとっては最高だ。今日は、少し難しくなるかもしれない。天気に注意しなくてはね。

CITROEN/@World

CITROEN/@World

Q:
クレイグ、まず来年のシトロエンからの参戦決定、おめでとう。夢がかなったのでは。
CB:
本当にありがとう。まだ、あちこち調整をしているところだ。夢がかなった。子どものころからずっと目指していた。正式に聞いたのはコルシカ中だった。あの夜は、寝られなかったよ。自分のキャリアの中でも、大きな節目となる。この機会を最大限に活かしたい。

Q:
金曜日を終えたら、土曜日と日曜日は得意のターマックだ。周囲を驚かせる速さを見せられると思うか。今回の現実的なリザルトは。
CB:
自分のゴールポストはシーズンを通じて、常に移動している。今年の初めは、1年を終えた時点でトップ7か8を視野に入れていた。でも、スウェーデンでそれを達成した。それから、トップ6、もしかしたらシーズン後半にはトップ5を目指せるかもと考えていたが、フィンランドでポディウムに上がり、またゴールポストが動いた。今は、広い視野でイベントを見ている。コルシカでは、十分やったと思う。具体的な順位は挙げないが、グラベルはここまでよりも間違いなく少し遅いと思う。ポーランドとフィンランドと比べ、対照的になると思う。コルシカの時のように、また速さをつかまないとね。

M-Sport/McKlein

M-Sport/McKlein

Q:
マッズ、ツール・ド・コルスでは、ドライビングスタイルを変えることに時間をかけていたが、どのように違うのか。進歩は感じられるか。
MO:
手応えはあるよ。あのラリーで掲げた課題に専念できた。自分で変えたいと思っていた、ドライビング上の細かい点だ。コルシカではずっと、それを試していた。一番効果的な方法ではないと分かっていたけどね。でも、できる限りそれを学ぶことで、今回はさらに進歩させていきたい。

Q:
何を変えたのか。
MO:
ブレーキングの細かい点と、ラインの選び方だ。たぶん、ターマックではラインを狙いすぎていたと思うし、道を使いすぎていたと思う。コルシカでは、一番おいしいラインよりもナローな走り方をした。ラリー全体でそれをやれば、タイムをロスすることは分かっていたが、場所によっては効果があったところもあるので、あとはそれをどこで使い、どこで使わないか、だ。

Q:
ミックス路面のスペインでのプランは。序盤のグラベルでアタックし、舗装は最低限に抑えるのか。
MO:
それはいいプランだね。ここのグラベルには、すごく自信がある。天気によっては、状況は難しくなる。スタート順のアドバンテージを活かすためには晴れてほしいし、そうすれば、金曜日は有利になる。マッドでも速く走れるように尽くして、残りの2日間は踏ん張るしかない。

Q:
来年についてのプランは、何か教えてもらえないか。
MO:
何回も聞かれているんだけど、今のところクリアになっていることは何もないんだ。今は、何戦かいいラリーをすることが大切。そうすれば、プランが進む。今のところはすべての席が埋まっているわけではないので、いい走りをして来年につなげることが重要だ。



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