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WRCポーランド:ラリーレポート

 

2009年以来、久々の開催となるラリーポーランド。モンテカルロに次ぐ長い歴史を誇るクラシックイベントは、前回に続きワルシャワ北東のリゾート地ミコワイキを起点にステージが組まれる。主催者は3回目のWRCに向けて、隣国リトアニアのステージを追加。同ラリー史上初めて国境を越えることになった。

地元ポーランド出身のロバート・クビカにとっては、念願の母国WRC参戦となる。「自分の故郷で行なわれるWRCを走れるなんて、本当に特別なことだよ。ポーランドのファンの前で走るのが本当に楽しみなんだ。この国のスポーツシーンにとって、特別な1週間になるはずだ」と、期待を隠さない。今回の母国イベントに向けて、クビカはフォード・フィエスタRS WRCをポーランドのナショナルカラーである、ホワイトとレッドに変更して挑む。

オジエとミケルセンがスクラッチバトル

6月26日木曜日、ミコワイキ周辺のステージからラリーはスタート。SS1でトップに立ったのは、現在ドライバーズ選手権で独走するフォルクスワーゲンのセバスチャン・オジエ。チームメイトのアンドレアス・ミケルセンが0.5秒差で続く。SS2はヒュンダイのユホ・ハンニネンがベストを刻んだものの、オジエは2台同時走行のスーパーSSとして行なわれたSS3もベストでまとめて、指定席の首位を確保。2番手はミケルセン、3番手にはコンスタントに好タイムを記録したシトロエンのクリス・ミークが続く。「リズムをつかむのが難しかった」と振り返ったクビカは、12位に沈んでいる。

ラリー2日目、SS4でミケルセンが初ベストをたたき出すと、オジエを0.4秒逆転しトップに立った。しかし、リトアニアで行なわれたSS5、6でオジエはミケルセンを凌ぐタイムで走り抜け、SS6で首位に返り咲く。リトアニアでのリモートサービスをはさみ、SS7とSS8はステージに観客があふれ、安全性を確保できなくなったためキャンセル。SS9はミケルセンがオジエに2.5秒差をつける2度目のベストを記録、オジエを1秒上まわり再びトップに。しかし、「いいバトルだね」と不敵に笑うオジエは、この日を締めくくるスーパーSSでベストをたたき出し、ミケルセンを再度逆転してみせた。それでもミケルセンとの差はわずか0.9秒、チームメイト同士のスクラッチバトルの決着は翌日に持ち越されたかたちだ。SS5でベストを記録したマッズ・オストベルグ(シトロエン)は3番手。初日に8番手と出遅れたヤリ‐マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン)が4番手にポジションを上げている。

波乱の一日を制したのはオジエ

ラリー最長となる6月28日土曜日は波乱の一日となった。オープニングのSS11こそミケルセンがベストを奪ったものの、その後はコンスタントに好タイムを並べたオジエに対して、「リズムが掴めなかった」と語るミケルセンは少しずつ遅れてしまう。さらにSS19ではブレーキトラブルが発生し、オジエに対して30秒ものロス。結局、首位オジエとの差は1分1秒8差にまで広がってしまった。後方からミケルセンを追っていた3番手のオストベルグはSS14で横転。ラトバラもサスペンショントラブルで後退し、3番手にはハンニネンが浮上する。しかし、SS17でベストを刻んだティエリー・ヌービル(ヒュンダイ)がSS18でハンニネンをパス。3番手ヌービル、4番手ミッコ・ヒルボネン(フォード)、5番手ハンニネン、6番手ラトバラのオーダーで3日目を終えた。

最終日、すでに1分以上のアドバンテージを得たオジエは、残されたステージも余裕のクルージング。最終ステージとして行なわれたSS24パワーステージでは当然のようにベストをたたき出し、フルポイントの完全勝利を決めた。

2位には「王者と対等のバトルができたことは自信になる」と笑顔を見せたミケルセン。3位にはメキシコ以来2度目の表彰台をヒュンダイに持ち帰ったヌービルが入った。最終日、最も盛り上がったのはヒルボネンとラトバラによる4位争い。ラトバラは3連続ベストでヒルボネンに迫ったものの、0.7秒およばずに5位。地元期待のクビカはSS16まで6位をキープしていたが、パンクやサスペンショントラブルに見舞われ、20位でフィニッシュしている。

【ラリーポーランド総合順位】
1:S.オジエ(フォルクスワーゲン)2:34:02.0
2:A.ミケルセン(フォルクスワーゲン)+1:07.7
3:T.ヌービル(ヒュンダイ)+2:13.5
4:M.ヒルボネン(フォード)+2:32.4
5:J.ラトバラ(フォルクスワーゲン)+2:33.1
6:J.ハンニネン(ヒュンダイ)+2:49.9
7:K.ミーク(シトロエン) +4:27.9
8:H.パッドン(ヒュンダイ) +4:32.1
9:H.ソルベルグ(フォード) +4:59.0
10:M.プロコップ(フォード)+6:11.3

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