インプレッサWRC1998も走った! スバル初のファンミーティング詳細レポート – RALLYPLUS.NET ラリープラス

インプレッサWRC1998も走った! スバル初のファンミーティング詳細レポート

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富士重工業は3月27日、スバル研究実験センター(SKC。栃木県佐野市)にて、「スバルFAN MEETING」を開催した。

スバルFAN MEETINGハ、スバル アクティブライフスクエアのひとつとして、インターネットからの申し込みによる当選者限定のスバル初のファンイベント。当日はスバル車1000台、約2500名が集まったが、応募総数は8000件を越えたという。

今回のイベントの主役はスバルファンとスバル社員だ。開場前からSKC前の道路には長い列ができ、集まったスバル車はスバル360、スバル1000などの歴史的名車が多数。さらに、インプレッサやレガシィ、なかにはサンバーなどの姿も見られた。9時のオープン時にはスバル社員による歓迎のゲートが作られ、吉永泰之社長もその輪の中に入り、自らファンにプログラムを手渡す光景が見られた。

ステージイベントでは、50周年記念スバル1000トークショーと題して、「SUBARU Spirit vol.1」でスバルff-1 1300Gへの思いを寄稿したノンフィクションライターの中部博氏が登壇。スバル1000を「アンダーステアがまったくない驚くべきFF車だった」と評し、富士重工OBの大林眞悟氏、富士重工の植木恵一エンジン設計部部長とともにトークに花を咲かせた。そのほか、スバルBRZ GT300のテストを行っている富士スピードウェイのGTチームと中継。悲願の優勝を成し遂げるべく、準備に余念がない様子で、辰己英治総監督をはじめ、チームから今季の意気込みがファンに伝えられた。ほかにも、スバルを駆る新井敏弘選手、鎌田卓麻選手、勝田範彦選手らラリードライバーが登壇し、スバル車の良さやモータースポーツでの活躍などについても語られた。

会場となったSKCにはスバル技術資料館が設けられており、スバルの名車を見ることができたほか、開発・技術のスタッフがスバルのテクノロジーを紹介する「スバルDNA フォーラム」も開催。また、テストコースの一角では、スバル360、ff1、レオーネクーペといった昭和の名車たちの走る姿を「SUBARUの動く博物館」として披露。軽やかに走行する姿に、懐かしむ人、スバルの歴史をあらためて知る人など、世代を越えた多くのファンがその走りを楽しんだ。

歴代スポーツカーとしては、WRCで活躍したグループAの1993年レガシィRS、1995年インプレッサ555、ワールドラリーカーとなった後の1998年インプレッサWRC、2006年インプレッサWRC、2008年インプレッサWRC、NBR2013らが陳列された。なかでも、1989年に米国で10万キロ世界速度記録を達成したレガシィRSは今回が初お披露目。ちなみに、当時この記録を生み出したドライバーのひとりがSKCに在席していたことから、急遽今回のデモランのステアリングを握ったという逸話も。また、インプレッサWRC1998も新井敏弘のドライブで同乗走行を実施。新井をして現在でも「Gがすごい」と言わしめるWRカーは、WRCを席巻した当時の輝きそのままに、2500人のファンの前でタイヤスモークを上げた。

ほかにも、SKCの周回路やSUVによる悪路登坂スポットなどを見学できるバスツアーは計14回実施され、常に抽選の列ができる大盛況。スバル アクティブライフスクエアのスペースでは、六連星つながりで望遠鏡でおなじみのビクセンが子ども向けに望遠鏡を作るワークショップを開催。子どもたちは思い思いのシールを貼った望遠鏡で、さっそくデモラン観戦に活用していたようだ。スバル車の開発者とファンによる交流会「スバルオーナーズミーティング」と題されたトークショーでは、ファンからの質問に開発者が応えるかたちで、スバルのフィロソフィーが披露された。

イベントのフィナーレは、SKCの周回道路を1000台のスバル車がパレード。最後はスバルの名車やモータースポーツ車両とスバル社員の間を1台ずつとおりながら、スバル社員とファンとの交流イベントは幕を閉じた。

事前抽選で外れた人も相当いたという初のファンミーティングだが、旧車はもとより現行車についても、これほどまでに大切にされ続けている自動車メーカーは少ないだろう。堅実なクルマづくりとモータースポーツなどによるプロモーションが育ててきた“スバルファン”によって、時代やクルマが変わった今もなお、これだけの熱量をもって歓迎され愛されている。今後も様々なかたちで、スバルを愛するファンたちが楽しめるイベントが開催されることを願ってやまない。

ワールドラリーカレンダー2019