2016年全日本ラリーのタイヤ規定が大幅変更 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

2016年全日本ラリーのタイヤ規定が大幅変更

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2016年1月1日に発行されたJAFモータースポーツ誌1/2月号において、2016年全日本ラリー選手権統一規則が公示された。そのなかで、ラリーに使用できるタイヤに関しての規定が大きく変更されている。

主な変更点は、ターマックラリーの場合、RR/RN/RJ車両は、「タイヤ接地面にタイヤを1周する連続した複数の縦溝を有しているタイヤ」かつ「当該縦溝はスリップサインが出るまで維持されているタイヤ」に制限。縦溝のみのタイヤ及び「M+S」、「M・S」、「M&S」の表示があるスノータイヤ(ダート/グラベル用タイヤ)の使用は認められない。

また、RPN/AE車両については、「JATMAの定めるラベリング規格における転がり抵抗C以上、または欧州グレーディング規格における転がり抵抗F以上、ウェットグリップE以上のタイヤ」で、「タイヤ接地面にタイヤを1周する連続した複数の縦溝を有しているタイヤ」かつ「当該縦溝はスリップサインが出るまで維持されていること」とされ、ジムカーナのPN部門と同じ規定のタイヤに制限された。

一方、グラベルラリーでは、「スノータイヤ(「M+S」、「M・S」、「M&S」の表示があるタイヤ)を使用すること」と記載され、使用できるタイヤはダート/グラベル用タイヤに限定されることとなった。

また、1戦あたりに使用できるタイヤの本数は、ターマックステージの距離が50〜100km未満の場合、RR/RN/RJ車両が8本、RPN/AE車両は6本とし、100km以上の場合、20kmごとに2本追加される。

グラベルステージに関しての規定や使用本数は、昨年までのものと変わりはないが、ターマックラリーでは全クラスとも昨年までとは異なるタイヤを装着することとなるため、新たなタイヤウォーズが展開されることも予想される。

その他には、競技会の参加確認に関して参加者、ドライバーおよびコ・ドライバー以外の代理による参加確認が禁止された。

スペシャルステージの設定については、「天候の急変による路面状況の変化ならびに車両がコースを逸脱した場合に重大な危険を招くことがないようクルーの安全性を考慮した適切な場所に設定すること」とされ、「競技会審査委員会が危険と判断した場合、当該スペシャルステージの走行を中止する場合がある」との文言が加えられた。



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