世界RXアルゼンチン:タイトルをかけてペターとハンセンが一騎打ち! – RALLYPLUS.NET ラリープラス

世界RXアルゼンチン:タイトルをかけてペターとハンセンが一騎打ち!

©World RX

世界ラリークロス選手権は11月29日、最終戦のファイナルがアルゼンチンで開催される。今季のドライバーズ選手権タイトルをかけて、現王者のペター・ソルベルグ(シトロエン DS 3)と、チームズ選手権とのダブルタイトルを狙うティミー・ハンセン(プジョー208)が一騎打ちに臨む。

獲得ポイントの現状としては、26ポイントリードしているペターが有利。このアルゼンチン戦だけで獲得可能なポイントは30ポイントのため、ペターは予選の4ヒートを終えた時点でのインターミディエイトリザルトで13位以上につけることができれば、この時点でタイトルが決まる。

このアルゼンチン戦は、昨年も世界RXの最終戦を務めた舞台だが、アルゼンチン国内で初めて開催されたラリークロス戦でもあった。今季は全5戦でラリークロスの国内選手権が創設されており、今回の世界戦でも国内戦の第4戦が併催される。今回舞台となるのは、ブエノスアイレスの北西300kmほどに位置するアルゼンチン第3の都市、ロサリオ。サッカーの名プレイヤー、リオネル・メッシの出身地としても知られる。ラリークロスイベントが行われるオートドローモ・ロサリオは、1982年にアルゼンチンで初めてレースが開催されたサーキットだ。

今週初めに41歳の誕生日を迎えたばかりのペターは、タイトル獲りの戦略として「とにかくシンプル。セミファイナルに進出することだ」とコメント。セミファイナルに進出できるのは、インターミディエイトで上位12台。つまり、セミファイナルに進出できれば、自動的にタイトルも決まる。
「でも、これまでのラリークロス戦で経験してきて身にしみたけれど、シンプルに事が進むことはあり得ない。つまり、まだタイトルはこの手にはないということだ。正直に認めれば、このサーキットのことは熟知していない。かなり新しいコースだけど、自分には向いているように思う。今年は、初めてのコースでは全部ファイナルを制してきた。でも、今回は勝つ必要はない。確実にいくこと、これが鍵だ」

Peugeot

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一方、唯一タイトルチャンスを残すハンセンは今季ここまで、予選ヒートののべ勝利数は28と、ペターの27をわずかに上回っており、セミファイナルへのトップ通過もペターの3回に対し4回。レース勝利とイベント勝利数はいずれも3と並んでいる。特にシーズン後半戦はチーム力も上がっており、チームメイトのデイビー・ジャネイの活躍も貢献して、チーム・プジョーーハンセンは前戦で既にチームズ選手権を決めている。この週末は、17歳の弟、ケビン・ハンセンが、史上最年少で世界ラリークロス戦スーパーカー部門に登場する。ケビンは今季、ライトカップのタイトルを獲得している。

チーム代表のケネス・ハンセンは「昨年の最終戦と比べ、今年のコースはパーマネントの舗装サーキットがベースとなっている。観客は最高のコンディションでのラリークロス戦を楽しむことができるだろう」と分析。
「もしドライのままなら、ティミーとデイビーの力量が存分に発揮されるはずだ」

世界ラリークロス選手権は11月28日にヒート1、2、11月29日の午前中にヒート3、4が行われた後、同日15時からセミファイナルとファイナルが行われる。(いずれも現地時間)



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