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全日本ラリー高山:初日を終えてコバライネンが独走体制、新井大輝はSS4で痛恨のリタイア

©Hiroaki Ibuki

2025年シーズン全日本ラリー選手権第8戦「第52回M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2025 supported by カヤバ」の初日は、10月18日(土)に6カ所のスペシャルステージを走行。トップカテゴリーのJN-1クラスは、ヘイキ・コバライネン/北川紗衣(トヨタGRヤリス・ラリー2)が、勝田範彦/保井隆宏(トヨタGRヤリス・ラリー2)に24.9秒差をつけて初日トップに立った。43.5秒差の3番手には鎌田卓麻/松本優一(シュコダ・ファビアR5)がつけている。

前戦久万高原から、2週間という短いインターバルで迎えた最終戦ハイランドマスターズ。僅差のタイトル争いが続くJN-1クラスとJN-2クラスは、今回に最終戦でチャンピオンが決定する。

JN-1クラスはポイントリーダーの勝田範彦を筆頭に、コバライネン、奴田原文雄/東駿吾(トヨタGRヤリス・ラリー2)、新井大輝/立久井大輝(シュコダ・ファビアR5)が約10点差にひしめいており、タイトル獲得にはこのラリーでの勝利が欲しい。久万高原で今シーズン初勝利を決めたコバライネンも「この週末のターゲットはシンプルだ、このラリーに勝てばいい。それが唯一の目標になる」と語る。

ラリー初日はサービスパークが置かれた高山市位山交流広場を起点に、「牛牧上り(4.35km)」、「あたがす(9.54km)」、「アルコピア-無数河(6.08km)」の3SSをリピートする6SS、39.94km。この時期の高山は天候の変化が激しく、路面コンディションに合わせたタイヤ選択が勝負の鍵となる。

朝の段階でのコンディションはドライ、夜半からは雨が降るとの予報もある。SS1はコバラインが幸先よく一番時計。2.3秒差の2番手に新井大輝、3.9秒差の3番手に勝田範彦、5.4秒差の4番手に奴田原、7.0秒差の5番手に鎌田が続く。SS2もコバライネンが新井大輝に1.6秒差で獲り、新井大輝との差を3.9秒差に拡大。8.2秒差の3番手に勝田、奴田原をかわして鎌田が4番手にポジションを上げている。

SS3もコバライネンが新井大輝を0.9秒しのぎ、午前中に行われた全ステージでベストタイム。それでも2番手につける新井大輝との差はわずか4.8秒、依然として僅差のバトルが続く。13.0秒差の3番手は勝田、SS3で鎌田を上まわった奴田原が23.2秒差の4番手につけている。

Hiroaki Ibuki


サービスを挟んだ午後のセクション、SS4でまさかのドラマが待っていた。逆転を狙いアタックを仕掛けた新井大輝がスタートから1km地点でブレーキをロックさせてアウト側にはらんでしまう。右リヤをヒットして足まわりに大きなダメージを負い、この時点で新井大輝はラリー続行を断念。ベストのコバライネンが首位をキープし、16.6秒差の2番手に勝田、28.1秒差の3番手に奴田原、32.1秒差の4番手に鎌田と、ひとつずつ順位を上げた。

コバライネンはSS5でベスト、降雨がありハーフウエットとなったSS6はセカンドベストでまとめ、2番手の勝田との差を24.9秒差に広げて初日を終えた。「いいバトルをしていたし、ヒロキさんがリタイアしたことは、とても残念だよ。24秒差を得たが、まだ十分なリードとは言えないと思う。明日は不安定なコンディションになりそうだし、マージンを取って走れるほどのタイム差ではない」と、コバライネンは慎重にコメントしている。

午前中から続くデフトラブルを抱えながらもSS6で再び奴田原をパスした鎌田が、43.5秒差の3番手。44.2秒差の4番手には奴田原、SS6でコバライネンの連続ベスト記録をストップした福永修/齊田美早子(シュコダ・ファビアRSラリー2)が44.8秒差の5番手。新井敏弘/小坂典嵩(スバルWRX VBH)は、1分06秒7差の6番手につけている。



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