
©PPIHC
パイクスピーク・インターナショナルヒルクライム(PPIHC)は、ミシェル・ムートンが殿堂入りを果たしたことを発表した。ムートンにとっては、アウディ・スポーツクワトロで同イベントに参戦してから40年目という節目の年に、名誉ある称号を受けることになった。
ムートンは1985年にPPIHCで圧勝を飾るだけでなく、当時の最速記録を更新する11:25.39というタイムもたたき出した。グラベル路面で比類のない技術を誇るムートンは、「キング・オブ・ザ・マウンテン」という名誉ある称号を獲得した最初でかつこれまでで唯一の女性ドライバーだ。
6月22日〜25日に開催された今年の大会では、ムートンの輝かしいキャリアに敬意を表し、ラリーやモータースポーツのエンスージアストたちに世代を超えて刺激を与え続けてきたことを称え、開幕セレモニーでは競技車両の展示も行われた。
また記念行事の一環としてムートンには、B.R.M北米から、ムートンの象徴でもあるアウディのイメージと優勝タイムを刻んだ特製の時計が贈呈されたほか、ノース・ドリンクウェアは、1985年のPPIHC制覇をテーマにしたカスタムメイドのグラスとコースターのセットも製作した。
ムートンは、会期中に行われた北米ウーマン・イン・モータースポーツのレセプションにも出席。辞めることを考えたことがあるかという質問に対し「一度始めたら、辞めることは考えない。トップにたどり着くのは容易なことではないのだから、辞めることなんて考えもしない」と回答した。
PPIHCでは、ムートンの殿堂入りを記念してPPIHC制覇の様子などを収めたダイジェスト動画を公開した。