[更新日]:
2012年03月13日
【赤龍ブログ4】現代版マッ○マックス
自分は車両ステッカーを取得したあと、ラスベガスへ戻りました。
戻る間にも、アメリカ側で多数の国境警備隊や、
マシンガンで蜂の巣になったクルマを横目に帰途につきました。
こんな危ない街が、世界に存在していいのか?
いったい政府は何をやっているのか?
ここまで病んだ国をどうすれば修復できるのか、
帰りの飛行機でいろいろ考えてしまいました。
そして、あんな危険な街をラリーカーが通過できるのか、も。
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アメリカとの国境からレオンまでは920km。
途中にも危険な街は沢山存在するはず。
輸送中のラリーカーは大丈夫か? トラックドライバーは? と
いろいろ心配になってきました。
正直、現代版のマッド○ックスです。
こんな事が実際に起きているのです。
そして、大変な事件が起こりました。コーディネーターのポンセが何台かのラリーカーを
トラックに載せる前に、
街の状態や国境の橋の渋滞の様子を見に行ったのですが、
すでに街の状態が不気味だったそうです。
そしてその日、ポンセがメキシコ側に入っている間、
麻薬組織のギャングたちがダウンタウン内の大通りを封鎖、
路上にスパイクを張らせ、マシンガンを使い市民たちのクルマを
カージャックしはじめたのです!その情報はツイッター等で市民たちが流していきました。
やがて軍隊との壮絶な銃撃戦が始まり、結果13人が死亡。
ポンセは命からがら、
ラリーカーを輸送する倉庫に逃げ込み助かったそうです。
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今年、なぜ主催者が輸送用トラックを手配できなかったかというと、
テキサス〜レオン間を走れるドライバーが見つからなかったため。
みんな、事件に巻き込まれたくないのです。なぜなら、このような麻薬組織以外にも
ハイウェイでマシンガンを持って追跡してくる山賊や
偽軍隊、極悪警官がいるから。
信じられない話ですが、これがメキシコの現状です。
これからメキシコに旅行を計画されているリーダーの方も、
本当に気をつけてください。
素晴らしい国ですが、今のメキシコは
特にひとり旅はお勧めできません。我々外国人は彼らにとって恰好のお客さんなのですから。
必ず団体で行動してください。特に小さな町は行かないように。