【赤龍ブログ4】現代版マッ○マックス – RALLYPLUS.NET ラリープラス

【赤龍ブログ4】現代版マッ○マックス

 

【赤龍ブログ4】現代版マッ○マックス

自分は車両ステッカーを取得したあと、ラスベガスへ戻りました。
戻る間にも、アメリカ側で多数の国境警備隊や、
マシンガンで蜂の巣になったクルマを横目に帰途につきました。
こんな危ない街が、世界に存在していいのか?
いったい政府は何をやっているのか?
ここまで病んだ国をどうすれば修復できるのか、
帰りの飛行機でいろいろ考えてしまいました。
そして、あんな危険な街をラリーカーが通過できるのか、も。



ここの施設でメキシコ国内で有効な運転免許証をゲットします。

プジョー206と、となりはビートルですね。これもラリーに出るのかな?

アメリカとの国境からレオンまでは920km。
途中にも危険な街は沢山存在するはず。
輸送中のラリーカーは大丈夫か? トラックドライバーは? と
いろいろ心配になってきました。
正直、現代版のマッド○ックスです。
こんな事が実際に起きているのです。
そして、大変な事件が起こりました。

コーディネーターのポンセが何台かのラリーカーを
トラックに載せる前に、
街の状態や国境の橋の渋滞の様子を見に行ったのですが、
すでに街の状態が不気味だったそうです。
そしてその日、ポンセがメキシコ側に入っている間、
麻薬組織のギャングたちがダウンタウン内の大通りを封鎖、
路上にスパイクを張らせ、マシンガンを使い市民たちのクルマを
カージャックしはじめたのです!

その情報はツイッター等で市民たちが流していきました。
やがて軍隊との壮絶な銃撃戦が始まり、結果13人が死亡。
ポンセは命からがら、
ラリーカーを輸送する倉庫に逃げ込み助かったそうです。

メキシコ側の街並み。一方通行だからか、ちょっと道路が狭く感じますね。

メキシコ側からアメリカ側を望みます。ちょっと街の灯が恋しいです。

今年、なぜ主催者が輸送用トラックを手配できなかったかというと、
テキサス〜レオン間を走れるドライバーが見つからなかったため。
みんな、事件に巻き込まれたくないのです。

なぜなら、このような麻薬組織以外にも
ハイウェイでマシンガンを持って追跡してくる山賊や
偽軍隊、極悪警官がいるから。
信じられない話ですが、これがメキシコの現状です。
これからメキシコに旅行を計画されているリーダーの方も、
本当に気をつけてください。
素晴らしい国ですが、今のメキシコは
特にひとり旅はお勧めできません。

我々外国人は彼らにとって恰好のお客さんなのですから。
必ず団体で行動してください。特に小さな町は行かないように。

今年で8回目のWRCメキシコ。
国がこのような状況でラリーが開催できる事実。
どんなカラクリがあるのか知りませんが、
メキシコを代表するビール会社、
コロナの看板スポンサーが居なくなった今、
開催資金は一体どこから生まれているのでしょうか。
皆さんはどう思いますか?

次回からはもう少し、ラリーの話をしたいと思います。
今は3月5日の早朝。今日ラリーカーを輸送するトラックが
レオンに到着するという連絡が入ってきました。
トラックドライバーが山賊やギャング抗争、
悪徳警官に巻き込まれていないことを祈ります。
それではおやすみなさい。



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