バタネン“政権交代”へ訴え「今こそFIAは独裁から謙遜へ」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

バタネン“政権交代”へ訴え「今こそFIAは独裁から謙遜へ」

 

 FIA会長選候補、アリ・バタネンはF1を統制する組織は独裁政治を捨て、“常識”と“謙遜”を具現化するために議論をしなければならないと主張している。
 10月のFIA会長選への出馬の意思があることを明らかにしている元WRC王者のアリ・バタネン(下記関連ニュースを参照)は、彼が当選した暁には組織のあるべき姿をドラマチックに変えると語っている。彼が今、FIAに対して感じている“独裁的”“一方的”な形を“常識的”で“謙遜の心を持った”ものにしたいという。

 非建設的な争いが続いているFIAとFOTAによる問題は、現FIA会長のマックス・モズレーがF1を支配していることが重要な論点のひとつ。レギュレーションやペナルティの決定について彼の頑固な独裁と自由裁量について告発する声が挙がっている。
 論争の発端となったのは、突如として導入を図ろうとした4000万ポンド(およそ60億円)のバジェットキャップ案で、事前の打診がないまま出されたこの案に対してFOTAのメンバーは受け入れがたいとしている。このことについてバタネンはFOTA側の状況を概ね理解できるとしている。

「チェンジへのいい機会だ」とバタネンがニュルブルクリンクで語ったと、ニュースサイト『F1SA』と『カナディアン・プレス』が報じている。「どんな社会でも独裁的なやり方では治めることはできない。すべてのパートナーのことを考え、彼らが自分たちは重要な存在であるという意識を持たせる必要がある。なぜなら我々は同じ船に乗り合わせているのだから」。
 そして、シリーズ分裂の危機に対してバタネンは、すべての関係者と平和的なアプローチで解決する以外に方法はないとしている。「分裂は避けなければならない。一致団結できるのはみんながスマイルしている時だけ——フィンランドではこういう風に言うのだが、争うよりは慎み深く同意を得て和解をするべきだ」。

「もし、もうひとつのシリーズが立ち上がるのならば、FIAは終わりだ。もう一方のシリーズを含め、全員が負け組となる。FIAに直すべき問題があるならば、皆は自分たちの考えに従って投票するだろう。常識と謙虚さを持ち込む今が最後の時ではないだろうか。
 マニュファクチャラーも自分たちの殻に閉じこもっているように見える。今のようにこのスポーツが争いのみの毎日だったら、他にやるべきことがあるだろう。人々は自分たちのファミリーに敬意を払わないといけない」

 バタネンはモータースポーツにおいて最も影響力のあるポストへ立ち上がることについて、その最大の理由はF1が内部分裂する様をただ眺めていることに我慢ができなかったからだとしている。さらに彼には、1999年から今年初めまでのEU議会議員を務めた政治に関するバックグラウンドがあり、それが会長職を務めるにあたり役立つと見られている。
 モズレーが再選に向けて立候補するかはまだ不明。他にも元フェラーリのチーム・プリンシパル、ジャン・トッドも会長選に出馬するのではないかと言われている。

「これは立候補者間の個人的な争いではない。それぞれが自分のために会長選に立つのではない、それはモズレーもトッドもバタネンも一緒だ。
 これはFIAのための選挙でないといけない。そして必要があるときに流れを変えることができるのは、他に依存しない独立した人間だけだ。我々は、FIAが必要としている、偏見のない、プロフェッショナルのマネージメントをレベルを維持していかなければならない」

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