WRCクロアチア:ヒョンデはサードカーにアンドレアス・ミケルセンを起用 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCクロアチア:ヒョンデはサードカーにアンドレアス・ミケルセンを起用

©Hyundai Motorsport GmbH

今週開催される今季のWRC最初の本格的なターマックイベントとなるクロアチアラリーに、ヒョンデはレギュラードライバーのティエリー、オィット・タナックに加え、アンドレアス・ミケルセンを3台目のヒョンデi20Nラリー1ハイブリッドのドライバーに起用する。ミケルセンは、開幕戦モンテカルロ以来のWRC参戦となる。

昨年のWRCクロアチアでは、イベント前のテストでワークスドライバーのクレイグ・ブリーンが事故死するという悲しみに包まれた中での参戦となったヒョンデ。今回は、i20Nラリー1ハイブリッドのルーフとバンパーにブリーンの母国であるアイルランドの国旗をあしらうほか、クレイグ・ブリーン基金への募金も募るオークションにも参加するという。

クロアチアではヌービルとタナックはともにポディウムに上がった経験を持つヒョンデ勢。ヌービルは、ドライバーズ選手権リーダーとして今大会を迎える。
「クロアチアは、これまで参戦した中でも最も過酷なターマックラリーのひとつ。ブラインドコーナーやクレスト、ジャンプが多く、通常のターマックイベントとはまったく異なる」とヌービル。
「雨が降ると母国のベルギーの道とすごく似ているので、自分たちは親しみを感じる。天気の予想が難しく、セッティングを間違うと自信を失うので、ウエット、ドライ、どちらのコンディションに対しても完璧なセッティングが求められる。選手権リードを維持するためには、トップ3に入ることが重要となる。最大の目標は、表彰台の一番上でフィニッシュすることだ」

クロアチアでは過去2回、ポディウムに上がっているタナックは、チーム復帰以来初のポディウムを狙う。
「クロアチアは、楽しいターマックイベント。グリップが低く路面はあっという間に汚れることもあるし、同時にジャンプやブラインドクレストが多い。今のカレンダーはターマックが少ないから、特別なイベントだ」とタナック。
「モンテカルロですでにターマックを走ったが、フィーリングは悪くなかったと言える。ラリーの終わりまでには、かなり差を詰めることもできた。この経験を活かして、グリップを最大限に得る適切なマシンバランスを取る必要がある。絶対にいい走りがしたいので、スタートからいいフィーリングをつかみたい。トラブルのないラリーにして、最終的に優勝争いをしなくてはならない」

今季2度目のWRCに臨むミケルセンは、準備としてラリーレジオーネ・ピエモンテに参戦した。
「モンテカルロで手堅い滑り出しができたので、フィーリングはとてもポジティブ。 ピエモンテに参戦してからi20Nラリー1ハイブリッドでまた参戦できるのは、素晴らしいことだよ」とミケルセン。
「クロアチアでの試練は独特だが、何年ものラリー経験があるのでステージの判断をする引き出しを持っている。グリップと天気が常に変わるし、いいペースノートを作ることが欠かせない。もちろん、走行順は不利になるし、特に雨が降って路面に泥が出てくるとやっかいだ。最終的に目指すのはポディウムだが、コンディションがトリッキーになったら、トップ5には入っていたいね」



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