WRCクロアチア:WRC2はニコライ・グリアジンが今季初勝利、シトロエン勢が1‐2フィニッシュ – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCクロアチア:WRC2はニコライ・グリアジンが今季初勝利、シトロエン勢が1‐2フィニッシュ

©Jaanus Ree / Red Bull Content Pool

WRC第4戦クロアチアラリー(ターマック)、WRC2は今季からシトロエンC3ラリー2にスイッチしたニコライ・グリアジンが圧勝を飾った。

グリアジンはDGスポーツ・コンペティションのチームメイト、ヨアン・ロッセルに39.5秒差のリードを築いて、最終日を迎えた。ブルガリア国籍を取得したグリアジンは、この日に残る4本をリスクを負わないアプローチで攻め、最終的に38.5秒のマージンを残して部門トップでフィニッシュ。ロッセルとともに、C3ラリー2が1‐2フィニッシュを飾った。

Jaanus Ree / Red Bull Content Pool

「このイベントに向けて必死に取り組んできたので、本当にいい気分」とグリアジンは喜びを見せた。
「これからは、もっと頻繁にこのような走りができるようにならなくてはいけない。このフィーリングを覚えておかなくては」

Jaanus Ree / Red Bull Content Pool

ロッセルも、3番手のペペ・ロペス(シュコダ・ファビアRSラリー2)との間には2分以上のギャップがあったため、最終日は同じくペースコントロール。そのロペスは、ニコラ・シアマンと最後までポディウム争いを展開した。

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ヒョンデi20Nラリー2のシアマンは、ロペスに10.8秒差で最終日を迎えたが、最終日最初のステージをスタートして1.2kmのところで、痛恨のスピン。これで5秒ほどのタイムロスとなったが、これが最後まで響いた。

2022年のWRC3チャンピオン、ラウリ・ヨーナは、WRC2で初めてトップ5でフィニッシュが目前に迫っていたが、最終日2本目のステージでタイヤを傷め、停車して交換を余儀なくされた。これで6番手にまで後退し、2年前のアクロポリス・ラリーギリシャ以来の参戦となったエイビン・ブリニルドセンに5位の座を譲ることとなった。

エミル・リンドホルム(i20Nラリー2)は、週末を通してトラブルに悩まされ、SS18ではマシンのパワーを失う症状にも見舞われたが、ロベルト・ダプラを抑えて7位を死守してフィニッシュした。

9位でフィニッシュしたアルミン・クレマー(ファビアRSラリー2)は、WRCマスターズカップ部門のトップフィニッシュを飾った。

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WRC3部門と、このクロアチアで開幕したジュニアWRCは、いずれも24歳のロメ・ユルゲンソン(フォード・フィエスタ・ラリー3)が、スタートから首位の座を譲らずに優勝を飾った。

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WRCクロアチア WRC2部門最終結果
1 N.グリアジン(シトロエンC3ラリー2) 2:49:44.9
2 Y.ロッセル(シトロエンC3ラリー2) +38.2
3 P.ロペス(シュコダ・ファビアRSラリー2) +2:41.0
4 N.シアマン(ヒョンデi20Nラリー2) +3:00.7
5 E.ブリニルドセン(シュコダ・ファビアRSラリー2) +5:24.3
6 L.ヨーナ(シュコダ・ファビアRSラリー2) +6:31.7
7 R.ダプラ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +7:24.8
8 E.リンドホルム(ヒョンデi20Nラリー2) +8:59.9



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