WRCスウェーデン:ヒョンデはサードカーにエサペッカ・ラッピを起用 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCスウェーデン:ヒョンデはサードカーにエサペッカ・ラッピを起用

©Hyundai Motorsport GmbH

2月15日に開幕するWRC第2戦ラリースウェーデン(スノー)に、ヒョンデはティエリー・ヌービル、オィット・タナックに加え、エサペッカ・ラッピをヒョンデi20Nラリー1ハイブリッドのドライバーに起用する。

開幕戦モンテカルロではヌービルが優勝を飾り、勢いをつけたヒョンデ。シーズン唯一のスノーラリーには、フィンランド出身のラッピをサードカーのドライバーに起用する。ラッピのWRC参戦は、昨年最終戦のラリージャパン以来。3クルーは、フィンランドでイベント前テストを行った。

2018年のラリースウェーデンを制しているヌービルは「スウェーデンでは豊富な雪と、非常に低い気温を予想している。昨年も対応できる範囲ではあったが、以前よりも難しくなっている」と語る。
「コーナーからコーナーへリズムよく移って効率良く走るためには、正確で反応のいいマシンが必要になる。雪壁はもちろん大きなリスクとなり、特に通常よりも気温が高くなるとその影響も大きい。凍っていれば、マシンを当てながら走り速さを高めることができる。クリーンな走り、タイヤマネージメント、走行順によって非常にチャレンジングになるが、昨年の経験では、初日はかなりイコールだった。ラリースウェーデンはいつも楽しいので、好リザルトを狙う」

ヒョンデに復帰して2戦目となるタナック。スウェーデンでは過去2勝を挙げている。
「スウェーデンはとてもいいラリーで、純粋にパフォーマンス勝負になる」とタナック。
「道は分かりやすくてフラット。マシンにはあまり負担はないので、最大限にペースを出しやすくなる。ウメオでの開催は素晴らしいものになっているし、今回も大きな雪壁や凍った道を楽しみにしている。スウェーデンでの雪壁は、リスクよりも役に立つ部分の方が多い。限界までプッシュするためのアドバンテージとして使えることが多いので、雪壁でアクシデントが起きる場合は限界を超えているのかもしれない。完全に暗い時のステージは、いつもチャレンジングなもの。ほとんど何も見えず、ライトが当たったところしか見えないこともある。さらに雪道を走っていることもあって、予想外にドリフトしてしまうこともある。一方で、雪がうまく反射することもあるので、マディなウェールズのようなところを走るよりラクだと言えるね。目標はいい戦いをすること。昨年は勝っているので、また上位争いができるようベストを尽くす」

このスウェーデンが今季初戦となるラッピ。昨年のスウェーデンも、好走を披露していた。
「ラリースウェーデンは間違いなく自分が楽しめるイベントだし、自分としてはシーズンの初戦としては最高の場所だ」とラッピ。
「コンディションが予想どおりなら、スタート順が遅いのは大きなアドバンテージになる。先頭車両が新雪を掃いてグリップが高くなるからね。でも、マイナス20度くらい気温が低くなると、空中に雪のパウダーが舞って後方スタートでは視界が悪くなる。さらにスウェーデンで鍵となるのは、1回目のステージと2回目での違いだ。1回目は通常はスムーズでいつもどおりのアプローチができるが、2ループ目では深い轍ができることもあり、ドライビングスタイルを大きく変えなくてはならない。自分たちの目標は、週末の間に順い次第で変わるかもしれないが、ポディウム争いができたらいいね」



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