プジョー・スポールを3連覇に導いた名将コラード・プロベラが逝去 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

プジョー・スポールを3連覇に導いた名将コラード・プロベラが逝去

©Naoki Kobayashi

プジョーがWRCで活躍を収めていた時代を含めプジョー・スポールでディレクターを務めたコラード・プロベラが逝去した。享年82。

クライスラーでキャリアを始めたイタリア出身のプロベラは、タルボを経由してプジョーに移管するまで組織に残った。PRスタッフを始めた後、経営にも関わるようになり、最終的にはプジョーの取締役に就任した。

1998年からプジョー・スポールのディレクターに就任し、プジョーのF1、WRC参戦を決断した。プジョー206WRCは、誕生してすぐに成功を収めた。フランスのベリジーを拠点とするチームは、そこから3年の間WRCを席巻し、マニュファクチャラーズ選手権を3連覇。うち2回は、マーカス・グロンホルムがドライバーズタイトルも獲得している。

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グロンホルムはプロベラについて「彼と自分は良く似ていて、自分はマシンの中で、彼はテーブルの上で、いつも懸命にプッシュしていた。自分たちは、うまく協力しあうことができた。彼は常に、チームの全員を気にかける人だった。よく、自分の心臓にはライオンがいると話していたが、その通りだった。プジョーが彼のすべてだった」と振り返っている。

プジョー・スポールは「コラード・プロベラ逝去の報に接し、残念でなりません。プジョー・スポールのトップを務めていた時代の彼は、カリスマとエネルギーを放っていました。ご遺族と関係者のみなさまに心から哀悼の意を表します」と公式コメントを寄せている。

プロベラは2005年2月にプジョーを離れていた。



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