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WRCジャパン:JRCar部門は初日デイリタイアから追い上げた眞貝知志が逆転優勝

©Hiroaki Ibuki

WRC最終戦フォーラムエイト・ラリージャパン(ターマック)は11月19日、競技最終日となるSS19〜SS22を走行。JRCar部門は、眞貝知志(トヨタGRヤリスDAT)が逆転優勝を飾った。

豊田スタジアムから北上、岐阜県にステージが設定されたこの日は、旭高原元気村内を走行するAsahi Kougen(7.52km)から始まり、Ena City(22.92km)、Nenoue Kougen(11.60km)を2回ずつ走行した後、WRCのパワーステージとして指定された2度目のAsahi Kougenを走行。この日も日中サービスはなく、中津川公園にタイヤフィッティングゾーンが設定されるのみ。この日の総SS走行距離は84.08kmとなった。

前日首位に立った村田康介(トヨタGRヤリス)と、木曜日のデイリタイアから挽回し、村田の12.7秒差まで追い上げてきた眞貝知志(トヨタGRヤリスDAT)の首位争いに注目が集まったこの日、根の上エリアに雪の可能性も予報されており、再びタイヤ選択に頭を悩ませる一日となった。最初のSS17は、前日のデイリタイアから再スタートを果たした新井敏弘(スバルWRX S4)がベストタイムをマーク。眞貝が2番手タイムで、村田との差は5.7秒に縮まった。続くSS18では、眞貝が村田を1分20秒以上も引き離す会心の走りを見せ、ここで逆転。SS20では総合12番手にも食い込むタイムを見せた眞貝は、最後までリードを守り切って、JRCar勢トップでのフィニッシュを果たした。

初日の波乱から一気に挽回して初めてのWRC参戦を優勝で飾った眞貝は「チームの皆さんにクルマを直してもらい、二度目のリタイアはできないという思いで慎重に走ったが、結果としてクラス優勝できたのは、皆さんのおかげ。3日間通じて、気持ちよく走れるステージが1本もなかったほど、コンディションの厳しいラリーだった」と眞貝。
「リエゾンでも、SSでも、たくさんの人が応援してくれた。このような形で、愛知県と岐阜県の皆さんに受け入れてもらい、応援してもらってありがたく感じている」

追い上げられる立場になっても、みずからのペースを崩さなかった村田は2位でフィニッシュ。

「最終日は前の夜の雨や雪が路面に残っていてキツかったので、特にペースは変わらずステディに走り切ると決めていた」と村田。正直、ドライバーとしては悔しいですが、チームとも最初から、完走して入賞することが目標と話していたので、そこは果たせたと思う」

1601cc以上2500cc未満のJRCar2は、地元岡崎市出身の山本悠太(トヨタ86)が、2500cc以上のJRCar1クラスに割って入るJRCar勢トップ3に食い込んだ。1600cc未満のJRCar3クラスでは、ダイハツ・コペンの相原泰祐が、昨年のラリージャパンに続きクラス優勝を果たしている。

一方、前日のデイリタイアから再スタートを果たした新井敏弘(スバルWRX S4)は、この日最初のSSでJRCar勢トップタイムをマークしたが、SS19でウエット路面を濡れた落ち葉が覆う極めて滑りやすくなった路面に足を取られ、側溝の中に隠れた岩にサスペンションをヒットしたことでダメージを負い、リタイアとなった。

WRCラリージャパン JRCar最終結果
1 眞貝知志(トヨタGRヤリスDAT) 4:07:40.4
2 村田康介(トヨタGRヤリス) +4:07.6
3 山本悠太(トヨタ86) +5:18.1
4 中山透(トヨタGRヤリス) +34:34.7
5 佐々木康行(トヨタGRヤリス) +54:55.4
6 相原泰祐(ダイハツ・コペン) +58:33.5
7 堀田信(トヨタGRヤリス) +1:12:31.6
8 萩原泰則(スバルWRX STi2015) +1:15:11.0



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