Mスポーツ、2016年のドライバーにオストベルグとカミリ – RALLYPLUS.NET ラリープラス

Mスポーツ、2016年のドライバーにオストベルグとカミリ

©M-SPORT

Mスポーツは、2016年のWRCプログラムのドライバーとして、マッズ・オストベルグとエリック・カミリのラインアップを発表した。

今季のドライバーズ選手権では安定して毎戦ポイントを重ね、フォルクスワーゲン勢に次ぐシリーズ4位に食い込んだオストベルグは、ポディウムや勝利を期待されての起用。2011年にはフォード・フィエスタRS WRCをドライブした経験もある。

「来シーズンを楽しみにしているし、Mスポーツに復帰できることを光栄に思う」とオストベルグ。
「フィエスタRS WRCは自分のキャリアでも大きな部分を占めているし、これまでにもいい結果を残してきたチームに戻るのはとてもいい気分だ」

「自分はルーズ路面を得意としているけど、今年は新型フィエスタがグラベルでとてもコンペティティブであることを感じさせられた。当面の目標は速さをつかみ、好リザルトに挑むこと。スウェーデンはもちろん、僕にとっての大一番となると思うし、優勝を狙っていく一戦になるだろう。でも、その後のイベントでもコンペティティブになれると思う」

「この2年、僕はドライビングスタイルを変えてきたので、フィエスタに戻って、それが活かされるのか、それとも以前のスタイルに戻さなくてはならないのか、とても興味深い。どれだけ早く対応できるかは何とも言えないが、フィエスタはとてもドライブしやすいマシン。いつでもセットアップを見つけて速さをつかんできたので、それほど大ごとにはならないはずだよ」

一方、カミリはラリー経験は少ないが、今季フィエスタR5でWRC2に挑む中での資質を評価されての抜擢となった。これまでのWRC参戦はまだ10戦のみだが、若手育成に定評のあるチームだけに急成長にも期待がかかる。

「本当に素晴らしい機会を与えられて、2016年、Mスポーツに加入することを本当に光栄に思う」とカミリ。

「今週には初めてのテストを予定しているので、チームやマシンのことを知るのがとても楽しみだ。参戦したことのあるWRCイベントは少ないので、このような機会を得られたことはとにかく幸運なことだという自覚はある。マルコムはWRCの重鎮だから、彼の自信と僕への期待は、とても大きな意味を持つ」

「来季はまず、WRカーで戦うために求められるレベルをつかむことと、フィエスタRS WRCを学ぶこと。これまでにドライブしてきたマシンよりも格段に速いから、一歩一歩、懸命に取り組んで行かなくてはならない。ベストの仕事をしたいと思っているけど、最初から自分にプレッシャーをかけすぎるのは良くないとも思っている。モチベーションは高いけど、どんなドライバーも最初は始まりがあった。だから、トップレベルでコンペティティブになるためには、時間もかかると尾もYって入る」

今回の起用について、チーム代表のマルコム・ウィルソンは「マッズとエリックというラインナップを迎え、2016年はとても強力なチームになると思う」とコメント。

「マッズはポディウムを狙える人材だし、選手権の中でも最も安定した速いドライバーだ。エリックに関しては、新しいドライバーを迎えることについてこれほど自分がワクワクしているのは、正直どれくらいぶりだったか思い出せないくらいだ。彼はWRC経験は多くないが、将来WRCチャンピオンになる資質をすべて兼ね備えていると確信している。既に新しいマシンやイベントへの対応の早さも見せつけているし、どんどん成長していくと思う」

「ドライバーの決定については熟慮を重ねた。チームはこれまでにないほどモチベーションを高めており、来季はとてもエキサイティングになると思う」



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