モンテカルロ、スバルのゴノンがプロダクション首位でフィニッシュ – RALLYPLUS.NET ラリープラス

モンテカルロ、スバルのゴノンがプロダクション首位でフィニッシュ

 

 2011年インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ(IRC)開幕戦「ラリー・モンテカルロ」は1月22日にモナコの港でフィニッシュを迎えた。開催100周年となる今年は、110台のエントリーを集め、IRC部門でも8台のSUBARU勢が顔を揃えた。

 今年のラリー・モンテカルロは、ここ数年の中でも屈指のタフなイベントとなった。そもそも高速なラリーだが、路面はドライであったものの、所々に凍った部分が残っていたため、気付かないうちに足を取られてしまう。そしてこのイベントの鍵となる変わりやすい天気が、デイ2にドラマチックな展開を引き起こした。

 この日の午後に向けては雪の可能性を伝える予報もあったが、大手の「メテオ・フランス」の予報は快晴。しかし、この日の最終セクションは大雪に見舞われ、スパイクタイヤを選択したプジョーのブライアン・ブフィエが、総合7位から一挙に首位に立ったのだ。そしてプロダクションクラスのゴノンも、ブフィエ同様に、SUBARUインプレッサにスパイク付きのウィンタータイヤをチョイスし、ブフィエに迫るサードベストタイムを叩き出し、総合19位から13位にまでジャンプアップした。ゴノンはこのままポジションをキープしてラリーをフィニッシュ。プロダクションクラスでシリーズ首位に立った。

 STIグループNプロジェクト・ジェネラルマネージャーのジョージ・ドナルドソンは、「フローリアン(ゴノン)は、サードベストタイムを2回マークするなど素晴らしい走りを見せた。予報に反して賭けに出た形となったが、2ステージの間に総合13位にまで浮上し、後続に6分以上の差をつけた。今回の展開は後にも語り継がれるエピソードになるだろう」とコメント。

 IRCの次戦は、予定されていたラリー・アルゼンチンが開催キャンセルとなったため、第2戦はスペインのラリー・イズラス・カナリアス(4月14-16日、ターマック)となる。



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