ヒュンダイ、WRCアークティックにブリーンを起用し3台体制で臨む – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ヒュンダイ、WRCアークティックにブリーンを起用し3台体制で臨む

©Hyundai Motorsport GmbH

今週開催されるWRC第2戦アークティック・ラリーフィンランド(グラベル&スノー)に、ヒュンダイはティエリー・ヌービル、オィット・タナックに加えて、今季初めてクレイグ・ブリーンをi20クーペWRCのドライバーに起用する。3人は今季唯一のWRCフルスノー戦に向けて、今月上旬、ロバニエミでのテストに参加。アイティナリーを見据えて夜間での走行も行った。

開幕戦のモンテカルロでは、急遽コンビを組んだマルティン・ウィダグとテストもなしでラリーを迎えながらもラリーを3位フィニッシュを果たしたヌービル。初めてフィンランドで開催されるWRCスノーラリーとなるアークティックでもウィダグとの参戦に臨む。

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「プレイベントテスト以外では、開催地のロバニエミには何年も前にチームでのテストで行ったことがあるだけ」と語るヌービル。
「ステージは雪が豊富で、本格的なウインターコンディションだ。雪壁も大きく、かなりナローな場所もある。チャレンジングなラリーだが、とても楽しみにしている一戦だ。モンテカルロでは新コンビでの初戦でポディウムに上がったので、マルティンとこの勢いを繋げて、今回もチームのためにいい結果を持ち帰ることがターゲットだ」

一方、2年連続でモンテカルロがリタイアに終わったタナック。シリーズの新イベントとなるアークティックではポディウムを狙う。

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「アークティックは非常に興味深いイベント。ロバニエミはフィンランドでもかなり北の方なので、間違いなく寒いし雪も多い」と語るタナックは、フィンランドと海を挟んで向かいにあるエストニアの出身。
「ロバニエミでは10年前に参戦したことがあるので、走ったことのあるステージもいくつかある。文句なしのフルスノーラリーで、WRCカレンダーでこの時期の開催イベントとしては最適だ。モンテは残念な結果になってしまったので、アークティックで仕切り直してシーズンを滑り出したいし、自分にもチームにも相応のリザルトを目指す」

これが今季最初のWRC戦となるブリーンにとっては、いい形でシーズンの滑り出しを決めたいところだ。

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「WRCの新しいイベントで選手権の初戦を迎えるのは、ドキドキするね。みんなにとって、素晴らしい冒険になるラリーだと思う」とブリーン。
「かなり気温が低いだろうし、雪壁も大きいはず。自分たちにとっては、シーズンをいい形で迎えることが重要だ。勢いをつかむには少し時間がかかるかもしれないが、待ち切れないよ」



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