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ダカールラリー2018年大会は1月18日、ステージ12に設定されたシレシト‐サンファン間の791km(SS:522km)、バイクとクワッドは722km(SS:375km)の走行が行われた。
この日、総合首位のカルロス・サインツ(プジョー3008DKR Maxi)に朗報が舞い込んだ。15日に発生したクワッド選手とのアクシデントにより与えられていた10分のペナルティを、スチュワードが撤回したのだ。これにより、サインツはリードを1時間以上に広げて、シレシトを出発した。余裕を得たサインツは絶妙な戦略を採れるようになり、この日はチームメイトで総合2番手につけるステアファン・ペテランセルからの遅れを16分にまとめて、ステージをフィニッシュした。
ステージ12を制したのは、総合3番手につけるトヨタのナッサー・アル‐アティヤ。計測区間ではペテランセルと激戦を展開し、2分先行してこのステージをフィニッシュした。トヨタ・ガズーレーシングSAのチームメイト、ジニール・ドゥビリエは、ステージ3番手タイムで総合5番手を堅守。4番手のベルナルド・テンブリンクとは9分差だ。
XレイドのMINI勢では、オーランド・テラノバがステージ4番手と健闘。一方、前日ステージで転倒したMINIジョン・クーバー・ワークス・バギーのミッコ・ヒルボネンは、マシンを修復してこの日をスタートし、6番手タイムをマークした。
今年のダカールも残るステージは2本。19日はステージ13がサンファン‐コルドバ間に設定される。距離はカーとトラックが927km(SS:368km)、バイクとクワッドが904km(SS:423km)となっている。
主要ドライバーコメント
カルロス・サインツ(#303)「今日のステージも難儀した。パンクがあり、その後ギアボックスのトラブルが発生したが、すべて大丈夫。ステージをフィニッシュできたことが、一番重要なことだからね。ステージ終盤は3速にスタックしてしまったので、そのまま走った。でも、まだ2日間残っている……、あと2日だ」
ステファン・ペテランセル(#300)「自分と、3番手につけているナッサーとの差が少ないことは常に気にかけていたので、その差を守りたかった。それができたので、今日は目標達成だ。速さはよかったし、道を開いたテンブリンクもとても速かった。簡単なステージではなかったし、川もたくさんあった。こうした川の途中で通過ポイントを見つけなくてはならなかった。今日は、素晴らしい景色を目にしたよ。最高の渓谷だった」
ナッサー・アル‐アティヤ(#301)「後半はプッシュしたが、総合3番手をキープするだけだった。タイヤを2本パンクして今日を終えた。4分をロスしたと思う、もしかしたら3分半、いや4分だ。簡単ではなかった。ベルナルドはいい走りをした。まだ2日間残っているので、どこまで行けるかやってみる。差は数分なので、どんなことも可能性は残っている」
ジニール・ドゥビリエ(#304)「いいステージだった。かなりハードだったし、集中しなくてはならなかった。昨日やその前とは、かなり違う感じだった。石や川が多かった。僕らは、ステージ前半で2回タイヤ交換があったのが悔やまれる。そこで4分近くをロスしたが、それ以外はOKだった。残りの2日間は、とにかくできるだけ速く、クリーンに走って、どこまで行けるかを見るしかない」
オーランド・テラノバ(#307)「ステージ序盤は首位を争ったが、その後、判断を誤った。1本がスローパンクしたのだが、交換せずにインフレーティングを使った。でも、すぐに止まって交換しなくてはならなくなった。このミスで5分ほどロスして、それがそのままこの日のステージでのタイム差になった」
ダカール2018年大会 ステージ12終了時点結果
1	C.サインツ(プジョー)	42:24:31
2	S.ペテランセル(プジョー)	+44:41
3	N.アル‐アティヤ(トヨタ)	+1:05:55
4	B.テンブリンク(トヨタ)	+1:17:21
5	G.ドゥビリエ(トヨタ)	+1:26:31
6	J.ライゴンスキー(MINI)	+2:51:02
7	S-K.アルカシミ(プジョー)	+3:20:45
8	M.プロコップ(フォード)	+7:04:26
9	P.メルクステイン(トヨタ)	+7:10:59
10	S.ハルペルン(トヨタ)	+9:01:05
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21	O.テラノバ(MINI)	+18:19:56
26	三浦昂(トヨタ)	+28:53:25
31	C.デプレ(プジョー)	+45:00:53

















