©Jun Uruno
2025年シーズンWRC第13戦ラリージャパンは、11月6日(木)にシェイクダウンが行われ、エルフィン・エバンスが勝田貴元に0.6秒差をつけ、2分13秒8のトップタイムをマーク。1.6秒差の3番手にカッレ・ロバンペラが入り、トヨタの3人がトップ3を独占した。
愛知県・岐阜県にまたがるターマックイベントとして復活を果たしたラリージャパンは、今年で4年目を迎えた。ラリーの拠点となるサービスパークは、今年も愛知県豊田市の豊田スタジアムに設置されたが、フィールド内で行われてきたスーパーSSは、今回実施されない。
トヨタは前戦セントラルヨーロッパの段階で、2戦を残して通算9回、5年連続となるマニュファクチャラーズ選手権タイトルを確定。ドライバーズ選手権はエバンス、ロバンペラ、オジエの3名が王座の可能性を持つ。さらに、地元日本で悲願のWRC初勝利を狙う勝田貴元、昨年のラリージャパンではWRC2タイトルを決めているサミ・パヤリの5人でホームラリーを戦う。
ヒョンデはティエリー・ヌービルとアドリアン・フルモーをマニュファクチャラーエントリー。唯一ドライバーズ選手権の可能性を残すオィット・タナックをエントリーから外し、エンジンの使用基数制限を避けるかたちで、フレッシュな個体で勝利を狙う。Mスポーツ・フォードはレギュラーのグレゴワール・ミュンステールとジョッシュ・マカリアンを送り込んだ。
シェイクダウンの朝、天候は快晴。林道には一部湿った箇所があるが、開けた場所はドライコンディションとなっている。サービスから5kmほど離れた豊田市の鞍ケ池公園で、午前9時からシェイクダウンを実施。2.75kmのショートステージは、この日の夕方からSS1としても使用される。
名物のランナバウトをはじめ早朝から大観衆が集まるなか、いち早くコースへと飛び込んだポイントリーダーのエバンスがトップタイム。週末に向けて「ステージはナローで、グリップの変化も激しい。いつもどおりトリッキーな週末になると思う。たくさんのファンが集まってくれるだろうから、楽しい週末になるはずだよ」と、冷静にコメントした。
地元ファンからの大声援をバックに走行した勝田は、今回スペシャルヘルメットを導入。0.6秒差の2番手タイムに「タイトル争いがかなり面白い展開になっていますが、僕自身はベストを尽くして、自分ができるマキシマムアタックで走ります。ファンからたくさんのサポートを受けているので、その期待に応えたいですね」と、笑顔を見せている。
フルモーがヒョンデ勢最上位となる、1.8秒差の4番手タイム。1.9秒差の5番手タイムにセバスチャン・オジエ、2.0秒差の6番手タイムはパヤリのオーダーで続いた。
ラリーは6日木曜日の16時05分からSS1「Kuragaike Park SSS(2.75km)」で幕を開け、その後豊田駅前でミート・ザ・クルーを含むウェルカムショーを実施する。
WRCラリージャパン シェイクダウン暫定結果
1. E.エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) 1/2 2:13.8
2. 勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2/3 2:14.4
3. K.ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 1/2 2:15.4
4. A.フルモー(ヒョンデi20Nラリー1) 5/5 2:15.6
5. S.オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 1/2 2:15.7
6. S.パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 1/3 2:15.8
7. O.タナック(ヒョンデi20Nラリー1) 3/3 2:15.9
8. T.ヌービル(ヒョンデi20Nラリー1) 1/4 2:16.6
9. J.マカリアン(フォード・プーマ・ラリー1) 4/5 2:17.0
10. G.ミュンステール(フォード・プーマ・ラリー1) 3/5 2:17.9
※各ドライバー名の後ろの数字は【ベストタイムをマークしたセッション/走行回数】












