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2025年シーズンWRC第11戦ラリーチリ（グラベル）は、9月12日（金）に6SSを走行し、ヒョンデのアドリアン・フルモーが、チームメイトのティエリー・ヌービルに1.0秒差の首位。2.3秒差の総合3番手にトヨタのセバスチャン・オジエが続く。
11日木曜日、ラリーはコンセプシオンの中心部で華やかなサレモニアルスタートを実施。翌12日金曜日から本格的なラリーが幕を開けた。金曜日のルートはコンセプシオン南東エリアの「Pulperia（19.72km）」、「Rere（13.34km）」、「San Rosendo（23.32km）」をサービスを挟んでリピートする6SS、112.76km。
コンディションはドライとなったものの、ステージの一部は霧が立ち込めている。SS1はカッレ・ロバンペラ（トヨタ）が、ステージ中で動物に遭遇したエルフィン・エバンス（トヨタ）に3.9秒、オィット・タナック（ヒョンデ）に4.7秒、サミ・パヤリ（トヨタ）に5.9秒差のベストタイム。フルモーはスタートから9km地点でバンクにヒットしながら、6.3秒差の5番手でまとめた。
TOYOTA
ヌービルが8.8秒差の6番手、セッティングに不満を訴えるオジエは9.2秒差の7番手。2年ぶりのチリ走行となった勝田貴元（トヨタ）は13.3秒差の8番手に沈んだ。後方では、ジョッシュ・マカリアン（Mスポーツ・フォード）がスタートから2km地点でスピンを喫し、1分近くを失っている。
依然として深い霧に見舞われたSS2、ロバンペラがタナックに1.1秒差、フルモーに1.5秒差の連続ベスト。タナックがエバンスを捉え総合2番手、フルモーはパヤリを抜いて総合4番手にポジションを上げた。ペースの上がらない勝田はグレゴワール・ミュンステール（Mスポーツ・フォード）に抜かれ、総合9番手に順位を落としている。
SS3、首位を快走していたロバンペラが、バンクに左リヤタイヤをヒットさせてパンク。そのまま走行を続けたものの1分以上を失い、総合9番手にドロップした。これで、このステージを制したエバンスが、タナックに0.5秒差をつけて首位に立つ。9.6秒差の総合3番手にフルモー、このステージで3番手タイムのオジエがヌービル、パヤリをかわし、13.9秒差の総合4番手に順位を上げている。
コンセプシオンのMDSホテルに置かれたサービスを挟んだ、午後のセクション。SS4はパヤリがヌービルに0.5秒、タナックとフルモーに1.5秒差のベストタイム。エバンスを抜いてタナックが首位に浮上、ヌービルはこのステージで左リヤをバンクにヒットしたオジエをかわして総合4番手にポジションアップを果たした。
SS5はタナックがフルモーに0.6秒、ヌービルに1.1秒差のベストタイム。依然としてルーズグラベルに苦しむエバンスは8.2秒差の9番手タイムに沈み、フルモーが総合2番手、ヌービルが総合3番手に浮上する。首位のタナックを筆頭に、ヒョンデ勢がトップ3を独占することになった。
TOYOTA
この日を締めくくるSS6、順調にトップを走行していたタナックが、スタートから5.6km地点でエンジントラブルからストップ。ラリー続行がかなわず、デイリタイアを決めた。これでフルモーがヌービルを1.0秒差に従えて、トップに浮上。このステージを制したオジエが首位から2.3秒差の総合3番手、11.2秒差の総合4番手にパヤリが続く。
「マシンをかなりスライドさせてしまった」と振り返ったエバンスは、14.2秒差のSS8番手タイムで、総合5番手。午前中、コンディションに苦しめられた勝田はペースを取り戻し、SS7でミュンステールをパス。首位から41.0秒差の総合6番手で初日を終えた。
競技2日目はSS7〜SS12の6SS、SS走行距離は139.20km。オープニングのSS7は、日本時間9月13日の日本時間21時7分にスタートする。
M-SPORT
WRCチリ SS6後暫定結果
1. A.フルモー（ヒョンデi20 Nラリー1） 57:48.5
2. T.ヌービル（ヒョンデi20 Nラリー1） +1.0
3. S.オジエ（トヨタGRヤリス・ラリー1） +2.3
4. S.パヤリ（トヨタGRヤリス・ラリー1） +11.2
5. E.エバンス（トヨタGRヤリス・ラリー1） +13.1
6. 勝田貴元（トヨタGRヤリス・ラリー1） +41.0
7. G.ミュンステール（フォード・プーマ・ラリー1） +49.8
8. K.ロバンペラ（トヨタGRヤリス・ラリー1） +1:05.0
9. O.ソルベルグ（トヨタGRヤリス・ラリー2） +2:27.4
10. J.マカリアン（フォード・プーマ・ラリー1） +2:35.7
