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AXCR2025 レグ5:チーム三菱ラリーアートの田口勝彦「行ける範囲で逆転したい」

©MITSUBISHI

アジアクロスカントリーラリー(AXCR)2025は8月13日、レグ5に設定された
カオヤイをスタートしてフィニッシュするループの360.50km(うちSS距離195.76km)を走行。3台の三菱トライトンをエントリーさせるチーム三菱ラリーアートは、112号車のチャヤポン・ヨーターが首位に浮上し、2022年以来の勝利に向けて大きく前進した。105号車の田口勝彦は、サスペンショントラブルに見舞われて、後からスタートしたチームメイトの118号車小出一登の助けを借りてマシンを修復し走行を続けたが、10番手に後退。初日のデイリタイアから追い上げている小出は、30番手まで順位を戻した。

(以下、チーム発表)


AXCR2025、チャヤポン・ヨーター選手が総合首位を死守
LEG5レポート:チャヤポン・ヨーター選手が首位を堅持。
田口勝彦選手も6番手に順位を回復

2025年アジアクロスカントリーラリー(AXCR)の競技5日目となるLEG5が8月13日(水)に行われました。この日は、プラーチーンブリーの拠点を出発し、再びプラーチーンブリーへと戻るコースが設定されました。総走行距離は360.50km、セレクティブセクション(SS)の距離は195.76kmで、SS1と同じルートを再走します。初日と同じルートとはいえ、様々な車両が走行して悪化したコースコンディションに、多くの選手が苦労することとなりました。

チーム三菱ラリーアートは、前日のレストデイを利用して各車のエンジン、駆動系、足まわりに徹底的な整備を施し、万全の状態で後半戦に臨みました。首位を守るべく気合いを入れて臨んだチャヤポン・ヨーター選手は、午前中のセクションを好ペースでまとめます。ところが午後のセクション、160km地点付近で泥濘路に足を取られてスタック。「午後のコースには非常に深い水たまりがあることは分かっていましたが、止まっている先行車を避けようとして、私たち自身もぬかるみで止まってしまいました」と、ヨーター選手は状況を説明します。自力で脱出するまでに20分ほどを要しましたが、ライバルもこの日のルートには苦戦を強いられており、ヨーター選手は総合首位の座を守ったままLEG5を終えることに成功しました。

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AXCRは前日(SS3)のタイム順でスタートするため、田口勝彦選手はこの日、25番手と後方からのスタートです。田口選手は特にタイヤのウェット路面でのトラクションの良さに手応えを感じたと語り、順調にペースを上げて18台もの先行車を追い抜き、SSトップタイムをマーク。総合10番手から6番手に順位アップを果たしました。16番手からスタートした小出一登選手は、前半のセクションでリヤブレーキトラブルに見舞われ、スロー走行を強いられることに。中間地点のサービスで応急処置を施したのちも、クルマを労りながらフィニッシュにたどり着きました。

「序盤でブレーキトラブルが発生しましたが、中間サービスで“とにかくフロントだけでも効くように”と、メカニックたちが7分ほどで応急処置してくれました。そのおかげで、チェックインの20秒前になんとか滑り込むことができました。とにかく無事に走り切ることが大事なので、帰って来られて良かったです」と、総合27番手でこの日を終えた小出選手は安堵の表情。

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競技6日目となる14日(木)のLEG6も、LEG4同様国境エリアでの安全性を考慮してキャンセルに。拠点の移動はなく、チームはじっくりと腰を据えて3台のトライトンにメンテナンスを施し、15日(金)のLEG7に向け、万全の準備を整えます。

チーム三菱ラリーアート 105号車 田口勝彦選手のコメント
「SS1と比べて、路面コンディションは1.5倍くらい荒れていた印象です。コドライバーの保井隆宏選手は自信を持ってナビゲートしてくれましたし、路面の変化には目視でも対応しながら、できるだけポジションを挽回できるように頑張って走りました。昨日、サスペンションのセットアップを少し変更して、初期の動きを柔らかくしたことも良かったと思います。今日はかなりダメージを受けているクルマも多いようなので、僕たちのクルマももう一度チェックしてもらって、終盤戦に臨みたいと思います」

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