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全日本ラリーモントレー:新井大輝が3.5秒の僅差でヘイキ・コバライネンに競り勝つ

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2025年シーズン全日本ラリー選手権第4戦「加勢裕二杯 MONTRE 2025」は、6月8日(日)に4カ所のスペシャルステージを走行し、トップカテゴリーのJN-1クラスは新井大輝/立久井大輝(シュコダ・ファビアR5)が、ヘイキ・コバライネン/北川紗衣(トヨタGRヤリス・ラリー2)に3.1秒差をつけて勝利を飾った。35.2秒差の3位には勝田範彦/保井隆宏(トヨタ・GRヤリス・ラリー2)が入っている。

ラリー2日目は「Shionosawa Touge(4.05km)」と「Nostalgic Dojo(7.09km)」の2ステージを、サービスを挟んでリピートする4SS、22.28km。前日に続き、この日は朝から空には雲が広がったが、コンディションはドライとなった。ただ、SS5とSS7が行われる「Shionosawa Touge」は、湧水によりウエットが出ている箇所もある。

オープニングのSS5は、新井大輝がコバライネンに2.3秒差をつけるベスト。初日午後のセクションではセッティングを微調整したことで、大きくタイムを落とした新井大輝だったが、1.5秒差ながらもコバライネンをかわして首位を奪還した。

ベストから3.4秒差の3番手タイムに勝田範彦/保井隆宏(トヨタGRヤリス・ラリー2)、3.5秒差の4番手タイムに鎌田卓麻/松本優一(シュコダ・ファビアR5)。総合3番手の鎌田と総合4番手の勝田との差は5.6秒とわずかに縮まった。以下、トップから48.8秒差の総合5番手に奴田原文雄/東駿吾(トヨタGRヤリス・ラリー2)、56.7秒差の総合6番手に福永修/齊田美早子(シュコダ・ファビアRSラリー2)がつける。

SS6も、新井大輝がコバライネンに1.8秒差をつける連続ベストを刻み、コバライネンとのアドバンテージを3.3秒に拡大。勝田は3.3秒差の3番手タイムで、総合3番手を争う鎌田との差を0.3秒削って、5.3秒差とした。

Jun Uruno


サービスを挟んだ午後のセクション。新井大輝はSS7でコバライネンに1.6秒差をつけるベストタイムを刻み、その差を4.9秒に拡大する。迎えた最終のSS8は「タイムを削るには無理をしなければならない」と語るコバライネンがベストを獲り返すが、追いつくまでには至らない。

この結果、新井大輝がコバライネンをわずか3.1秒差で凌ぎ切り、前戦飛鳥に続く2連勝を飾った。シーズン序盤はマシントラブルなどに悩まされながらも、チームとマシンを立て直し、2連勝を飾った新井大輝は、フィニッシュ後、次のように喜びを語った。

「最終日の最終ステージまで、どちらに転ぶのか分からない、厳しい接戦になりました。今日も本当にハードでした(笑)。地元ですし、応援してくれているファンの皆さんや、支援してくれているスポンサーの皆さんのためにも勝ちたかったという想いがありました」

最後まで追い上げたものの、優勝まで一歩及ばなかったコバライネンは「正直ガッカリしている。今のところ、厳しいシーズンが続いているね。十分なスピードがないし、スピードがないことにフラストレーションが溜まっている。ヒロキさんは勝つに値する素晴らしいスピードを持っていたと言うことだよ」、悔しさを露わにした。

こちらも僅差となった3位争いは、この日行われたすべてのステージで鎌田を上まわった勝田が、最終SSで逆転。1.2秒という僅差で勝田が3位表彰台を持ち帰った。首位から36.4秒差の4位に鎌田、1分03秒0差の5位に奴田原、1分16秒6差の6位に福永が続いている。



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