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WRCセントラルヨーロピアン:ジュリアン・イングラシアがセバスチャン・オジエのグラベルクルーとして再びタッグ

©Toyota Gazoo Racing WRT

WRC8冠、通算54勝とWRCの歴史の中でもトップクラスで成功を収めているコンビ、セバスチャン・オジエとジュリアン・イングラシアが、今週のWRC第12戦セントラルヨーロピアンラリー(ターマック)で再びタッグを組む。このレジェンドコンビが一緒に仕事をするのは2021年のWRC最終戦ラリーモンツァ以来だ。といっても、イングラシアはコ・ドライバーとしての参戦ではない。

イングラシアは21年のモンツァでコ・ドライバーとしてのキャリアを終えており、今回のWRCセントラルヨーロピアンでは、トヨタから参戦するオジエのグラベルクルーを務める。ERC2冠の名手、シモン‐ジャン・ジョセフと組み、競技走行直前のルートの情報を集め、オジエとコ・ドライバーのバンサン・ランデに伝えてペースノートの修正に活かしてもらうという役目だ。

「セントラルヨーロピアンでは、セブのグラベルクルーをするよ」と語るイングラシアは、現在43歳。
「自分としてはそんなプランはまったくなかったし、どこかの新聞にも絶対にやらないと言っていたこともあったと思うが、絶対ということは絶対ではないんだよね。シモン‐ジャン・ジョセフから、頼りになるいいコ・ドライバーを見つけるのに苦労していると電話があったんだ。新しいイベントでアイテナリー自体も通常より難しいので、“シモンのためなら自分がやるよ”と言った。でも、それ以外のオファーだったらNoと言っただろうね」

「しばらく離れていたから、新しいことを理解するいい機会になるので、この役目を与えてもらってうれしいよ。ちゃんとしたアイデアを得るために、選手権のことをしっかり理解しておかなくちゃね。グラベルクルーをすることは、自分にとってもいい経験。もちろん簡単な仕事ではないが、挑戦できてうれしいよ」

ドイツ、チェコ、オーストリアの3カ国で開催されるWRCの新規イベント、セントラルヨーロピアンラリーは10月26日木曜日、チェコの首都プラハでスタートを迎える。

「新しいラリーができるのは、自分にとってもすごくハッピーだった。長年、新しいイベントを求めていたからね。もちろん、ラリーフィンランドのような伝統のイベントに反対するわけではないのだけど、毎年同じ場所にいって同じようなステージを走って、ルーティンのようになっているところがあった。だから、脳を呼び覚ましてモチベーションを高めるためにも、新しいイベントは本当にワクワクする」

これまでオジエのグラベルクルーを務めていたバンジャマン・ベイヤは、WRCセントラルヨーロピアンではピエール‐ルイ・ルーベ(Mスポーツ・フォード)のコ・ドライバーを務める。
(Graham Lister)



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