WRC第9戦ラリーフィンランド(グラベル)で、トヨタの勝田貴元と激しい3位争いを展開したヒョンデのテーム・スニネン。このバトルに敗れたことに悔しさを感じていることを明かした。
ラリー1マシンでの参戦は前戦エストニアに続いてわずか2度目のスニネンだったが、4日間に渡って勝田とポディウムを争い、最終日は軽量化のためにスペアタイヤを積まないという大きなリスクを負って臨んだ。しかし、わずか4.3秒届かず、母国でポディウムに上がるチャンスを逃し4位に留まった。
「もっと上のリザルトを狙うチャンスが出てきたところで、期待は高まりすぐに目標も変わった。3位になれるだけのペースはあるという手応えをすごく感じてはいたが、コンディションの変化に対する準備ができていなかった」と、スニネンは土曜日に直面したウエットコンディションを振り返る。
「どのようにマシンを操り、ドライビングを調整すればいいかわからず、あのトリッキーなコンディションであっという間にタイムをロスしてしまった」
現在29歳と、勝田とは同世代のスニネン。今後のラリー1マシンでの参戦は、まだ発表されていない。エストニアとフィンランドはワンオフの契約で、9月7〜10日に開催される次戦アクロポリス・ラリーギリシャ(グラベル)には、ダニ・ソルドの参戦が発表されている。
「ラリー1のシートを獲得するためにとにかく取り組み続けるしかないし、必ず実を結ぶと思う」とスニネン。
「シーズンの序盤にこのマシンに乗った経験を積んでいたのだとすれば、4位、5位のリザルトを収めるのは十分に可能だろう。今回のリザルトは、かなり上々だと言えると思う」