WRCサファリ:ティエリー・ヌービル、安全上の懸念でレッキ後に関係者がSSを走行したことにより失格に – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCサファリ:ティエリー・ヌービル、安全上の懸念でレッキ後に関係者がSSを走行したことにより失格に

©Hyundai Motorsport GmbH

6月25日にフィニッシュを迎えたWRC第7戦サファリー・ラリーケニア(グラベル)を、パワーステージではトップタイムをマークして総合8位でフィニッシュしたヒョンデのティエリー・ヌービル。ラリー後、ヌービルの関係者がレッキ後に許可なくSSを走行したとして失格の裁定を受けた。

25日現地時間23時55分に発行された審査委員会の裁定書によると、カーNo.11(ヌービル/マルティン・ウィダグ)の関係者が、レッキ終了後に許可なく競技ステージのうちの2本を走行。これが2023年WRC競技規定の35.4.2項に抵触するというもの。裁定書による要約では、ラリー主催者が作成した報告書に、ラリー期間中にSSとして使用されるルートを無許可の人物が走行していることが確認されたという記載があったことを指摘。この人物は無許可で私有地に侵入し、2日の間に2カ所でオフィシャルの制止を受けたという。審査委員会に提出された証拠によると、この人物と11号車のクルーとのつながりが指摘された。

審査委員会は、チーム代表のシリル・アビテブールも出席のうえで、チームマネージャー、カーNo.11のクルーであるヌービル、ウィダグを聴聞。質問に対しヌービルは、その人物が知り合いであること、クルーが走行する予定のいくつかのステージで、懸念事項(岩が動いた箇所など)を特定するために、その人物にサポートを要請していたことを即座に認めた。ドライバーは状況を正直に説明し、自分の判断ミスを審査委員に謝罪した。

ウィダグは、困難なルートを安全に走行することに関して、クルーが懸念していたことを主張。何がコーナーカットに当たるのかという点や、主催者がレッキ後に導入したと思われるコーナーカットの防止策について、クルーが曖昧さを感じていたことを明らかにした。

主催者はクルー側の正直な意見とフィードバックを認めて受け入れるとともに、これがレギュレーションに違反する行為であり、安全のためとはいえクルーが誤っていた可能性があるとの見解を示した。

WRC競技規定の35.4.2項では「特別規則書発行後、大会にエントリーしたクルーの関係者は、クラークオブザコース及びFIAラリー部の明確な許可を得た場合に限り、ラリーのステージまたはルートを移動することができる(徒歩を除く)。この規則は、SSの競技が終了し一般交通のために開放され、ラリー内で使用されなくなるまで適用されるものとする」と定義している。審査委員会は、クラークオブコースからの報告書に示された事実とこの人物の行為をクルーが素直に認めたことで、本条の違反と認定した。

これにより、カーNo.11は今回のサファリ・ラリーケニアから失格。総合順位、パワーステージの順位はそれぞれ繰り上がるという裁定が下された。ポイントランキングでは暫定結果時点では2番手をキープしていたヌービルだったが、正式結果を受けてカッレ・ロバンペラ、エルフィン・エバンス、セバスチャン・オジエ、オィット・タナックの順となり、ヌービルは、ロバンペラに47ポイント差の5番手に後退した。

ラリーの正式結果は次のとおり。
WRCサファリ最終結果
1 S.オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 3:30:42.5
2 K.ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +6.7
3 E.エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) +2:58.5
4 勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) +3:23.8
5 D.ソルド(ヒョンデi20Nラリー1) +5:05.4
6 O.タナック(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) +9:14.4
7 P-L.ルーベ(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) +16:15.7
8 K.カエタノビッチ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +26:33.4
9 O.ソルベルグ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +29:04.0
10 M.プロコップ(フォード・フィエスタ・ラリー2 MkII) +38:01.1

パワーステージ順位
1 O.タナック(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) 5:35.089
2 K.ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +0.787
3 S.オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +3.250
4 E.ラッピ(ヒョンデi20Nラリー1) +3.815
5 E.エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) +6.097



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