APRCパシフィックカップ第3戦ラリーオブワンガレイ(グラベル、ニュージーランドラリー選手権併催)が5月12〜14日、ニュージーランド北島のワンガレイ周辺で開催され、日本のクスコレーシングが製作したトヨタC-HR AP4で参戦したマイケル・ヤング/エイミー・ハドソン組は、ドラマの連続となったラリーを凌ぎ切り、パシフィックカップ4位でフィニッシュした。
ヤングは初日のSS3でコーナーアウト側の木に引っかけて、リヤのサスペンションアームを曲げてしまう。これで2分以上をタイムロスして総合12番手で日中サービスを迎えた。その後はポイント圏内を目指して追い上げたヤングは、SS17までに総合5番手まで順位を戻した。しかし、最終ステージの中盤でブレーキキャリパーとホイールの間に石が挟まり、タイヤのサイドウォールが裂けるという不運に見舞われる。ステージ上でタイヤを交換して走行を続けることはできたが、総合10位、パシフィックカップ部門では4位でのフィニッシュとなった。
「全体としてはいい週末だった。ワンガレイのステージは素晴らしいし、リタイアが続出する中、ラリーを走り切った。まだマシンのスイートスポットを模索しているところだが、徐々にファインチューニングも進んでいる。週末を通してトラブルが続出したが、走り続けることができたのはサービスクルーのおかげ。ずっと忙しくさせてしまったね!」
ラリーは、ヘイデン・パッドン(ヒョンデi20Nラリー2)が、設定された18SSすべてをベストタイムで並べ、2位以下を3分半以上引き離しての圧勝を飾った。パッドンはこれで、パシフィックカップタイトルも獲得している。
「チームと、またパシフィックカップのタイトルを獲れたことを誇りに思う」とパッドン。
「このイベントは、何年も自分たちと相性がいいので、8度目の勝利を飾れたのは名誉なこと。来年も楽しみにしている。チームは、本当に尽力してくれて、マシンの動きは完璧だった。この勝利は、みんなのパフォーマンスのおかげだ」
パッドンはAPRCタイトル連覇をかけて、11月24〜26日、インドネシアで行われるファイナル、ダナウ・トバラリーに挑む。
APRC/NZRCラリーオブワンガレイ最終結果
1 H.パッドン(ヒョンデi20Nラリー2) 2:04:03.0
2 B.ハント(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +3:35.6
3 R.ホラン(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +4:44.0
4 J.マルストン(ホールデン・バリナAP4) +11:38.8
5 Z.ジョーンズ(スバル・インプレッサ) +14:38.8
6 D.トムソン(フォード・フィエスタ・ラリー4) +14:39.3
7 J.クレンドン(フォード・フィエスタ・ラリー4) +15:14.6
8 J.グラン(スズキ・スイフトスポーツMK4) +18:27.0
9 B.ジョーンズ(フォード・フィエスタ・ラリー4) +18:47.4
10 M.ヤング(トヨタC-HR AP4) +19:04.0