APRCオタゴ:ヘイデン・パッドンが4分半の大差をつけてイベント10度目の勝利 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

APRCオタゴ:ヘイデン・パッドンが4分半の大差をつけてイベント10度目の勝利

©Otago Rally / Peter Whitten

APRC第3戦/パシフィックカップ第2戦オタゴラリー(グラベル)が3月31日〜4月2日、ニュージーランドで開催され、2022年のAPRCチャンピオン、ヘイデン・パッドン(ヒョンデi20Nラリー2)が優勝を飾った。

ラリー開催までの一週間は冬の南風と秋中盤の冷涼な気温が混ざる天候で、路面は安定したコンディションとなった。コ・ドライバーにジョン・ケナードを迎えてAPRCの母国ラウンドに臨んだパッドンは、ラリー本拠地のダニーデン北部に設定された土曜日の8SSを終えた時点で後続に1分59秒という大差をつけた。日曜日も残る7SSをトップタイムで揃えたパッドンは、設定された計15SSのうち、キャンセルされた1本を除くすべてのステージを制しただけでなく、ステージ記録を更新するタイムもマークするなど圧倒的な強さを披露し、最終的に4分23.9秒と大量マージンを築いて貫録勝利を飾った。

「ラリー2マシンでこのコンディションを走るのは、自分が慣れているのとはすごく違った」と語るパッドンは、現在35歳。昨年はAP4仕様のi20Nで初のAPRCタイトルを手にした。
「だから、ドライビングスタイルなども対応しなくてはならなかったし、マシンにもアジャストが必要な要素があった。週末を通してたくさんのことを学んだし、それは間違いなくこの先に活かすことができる。もっと伸びしろがあるよ」

Hayden Paddon

「ラリーオタゴでの10勝目を達成できたことは、とても誇らしい。本当に信じられないような週末だったし、実現するために支えてくれたチームも素晴らしかった。ヒョンデ・ニュージーランドのラリー2マシンは、週末を通して自分たちがコンディションに合わせ続けている間も問題なく走ってくれた。チームのみんなに本当に感謝している」

2位に入ったのは、パッドンのチームメイト、アリ・ペテグリュー(ホールデン・バリナAP4)。3位にはベン・ハント(シュコダ・ファビアR5)が入った。

Otago Rally / Peter Whitten

クスコレーシングが製作したトヨタC-HRで初めて母国のラリー参戦を実現させたマイケル・ヤングは、土曜日の序盤にクラッチトラブルに見舞われ、タイムペナルティを受けたことで69位でのフィニッシュとなった。

Mike Young Motorsport / Ross Hyde

パシフィックカップの最終戦となる第3戦ラリーオブワンガレイは、5月12〜14日、ニュージーランドで開催される。

APRCオタゴ 最終結果
1 H.パッドン(ヒョンデi20Nラリー2) 2:09:01.8
2 A.ペティグリュー(ホールデン・バリナAP4) +4:23.9
3 B.ハント(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +4:46.3
4 R.ホラン(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +6:08.0
5 E.ギルモア(シトロエンC3ラリー2) +6:32.2
6 J.マルストン(ホールデン・バリナAP4) +9:57.1
7 R.ストークス(フォード・フィエスタAP4) +10:00.6
8 M.バン・クリンク(マツダRX8) +15:01.7

69 M.ヤング(トヨタC-HR) +57:24.4



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