セバスチャン・ローブ、シュコダ・ファビアRSラリー2での初ラリーで優勝 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

セバスチャン・ローブ、シュコダ・ファビアRSラリー2での初ラリーで優勝

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ツアーヨーロッパラリーシリーズ(TER)開幕戦として3月31日〜4月1日に開催されたアゾレスラリー(ポルトガル、グラベル)で、シュコダ・ファビアRSラリー2で臨んだセバスチャン・ローブが優勝を飾った。

ローブのラリー2マシンでの初ラリーは、ERCへの復帰を目指してアゾレスラリーの主催者がゲストドライバーを招聘したことで実現した。シュコダ・モータースポーツから技術支援を受けるトクスポーツからの参戦となったローブは予選ステージで2番手タイムをマークすると、開幕ステージから4本連続でステージウインを奪取するなど快走を見せて、同じくトクスポーツからファビアRSラリー2で参戦するアンドレアス・ミケルセンに15.1秒のリードを築いて初日を折り返す。

「素晴らしい1日になったし、ファビアRSラリー2のフィーリングもいい。アンドレアスとのバトルもいいね」とローブ。一方のミケルセンは不満が残る1日となり、予選ステージではトップタイムをマークしていたものの「小さなミスをしてしまったので、まずまずとしか言えない日になってしまった。でも受け入れなくてはならない。セブは本当に見事だ。明日は少しでもタイムを取り戻したい」と悔いを見せた。また、同じくファビアRSラリー2で参戦するオーレ・クリスチャン・ベイビーは、ミケルセンに20秒遅れの3番手でこの日を終えた。

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競技最終日となるレグ2は、首位に立つローブが走行順トップで砂利掃除を担わなくてはならない。ミケルセンはクリーンなラインのアドバンテージを握ってこの日午前の4SSをベストタイムで並べ、日中サービスの時点でローブのリードは11.6秒にまで詰まってしまった。
「今日はドライビングがかなり変わり、砂利をたくさん掃除しなくてはならなかった」とローブ。サービス明けのSS10を終えた時点で、ミケルセンとの差はさらに8.4秒に縮まった。しかしミケルセンは翌SS11でヒットを喫してしまい、10秒近くをロス。これで再びリードが広がったローブは、そのまま首位の座を譲らず、最終的に19.2秒差をつけて優勝を飾った。

プライベートでのパートナーでもあるローレン・ゴディをコ・ドライバーに迎えて、スタート前は「楽しむことが目的」と語っていたローブは「最高のラリー、トップレベルのコ・ドライバー、完璧なマシン、アグレッシブなタイヤ、忘れられない週末になった」と大満足の様子を語った。

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ミケルセンは2位でフィニッシュ。3位にはスペインのニル・ソランス(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo)がレグ2で巻き返し、順位を一気に3つ上げての表彰台を獲得した。レグ1を3番手で終えたオーレ・クリスチャン・ベイビー(ファビアRSラリー2)は、4位フィニッシュとなり、上位8台をシュコダ・ファビア勢が独占した。

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アゾレスラリー 最終結果
1 S.ローブ(シュコダ・ファビアRSラリー2) 1:17:57.7
2 A.ミケルセン(シュコダ・ファビアRSラリー2) +19.2
3 N.ソランス(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +1:17.8
4 O-C.ベイビー(シュコダ・ファビアRSラリー2) +1:32.9
5 R.ムーラ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +1:40.1
6 E.カイス(シュコダ・ファビアRSラリー2) +1:58.4
7 L.M.レゴ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +2:17.4
8 R.ロドリゲス(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +3:02.6

シュコダ・モータースポーツは、アゾレスラリーでのローブとミケルセンのバトルをまとめたダイジェスト動画を公開している。



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