2023年のWRC、オィット・タナックのMスポーツ・フォード復帰でタイトル争いは激化の予感 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

2023年のWRC、オィット・タナックのMスポーツ・フォード復帰でタイトル争いは激化の予感

©M-SPORT

オィット・タナックがMスポーツ・フォードに復帰して2023年のWRCを戦うことが決まったことは、英国カンブリアを拠点とするチームにとって重要な契約となっただけでなく、2023年来シーズンのWRCタイトル争いが興味深いものになることも意味する。

タナックは、Mスポーツ・フォードで2勝を挙げた後、2018年シーズンを前にトヨタに移籍した。2019年にはドライバーズタイトルを獲得したが、直後にヒョンデに移籍。契約は2023年いっぱいまでとなっていたが、関係が悪化したことから4年目は契約オプションを履行して1年早くチームを離脱した。

タナックの去就が注目を集める中、Mスポーツ・フォードは12月7日、ヒョンデに移籍したクレイグ・ブリーンと入れ替わりにタナックと契約を結んだことを発表した。Mスポーツ・フォードにとってはタイトル獲得経験のあるトップクラスのドライバーを獲得することになり、WRCのマニュファクチャラーズ選手権を戦う3チームがそれぞれ、優勝を期待できるドライバーを確保したことで2023年のタイトル争いは激化する可能性が一気に高まる。

トヨタは、新王者のカッレ・ロバンペラとエルフィン・エバンスが全13戦に参戦。加えてタイトル8回のセバスチャン・オジエが、トヨタGRヤリス・ラリー1 ハイブリッドを勝田貴元とシェアして参戦する。ヒョンデはティエリー・ヌービルのチームメイトとして、タナックの後任にエサペッカ・ラッピを起用。ダニ・ソルドは引き続き、i20 Nラリー1ハイブリッドのサードカーをシェアする。

2017年に自身初のWRC優勝をMスポーツ・フォードで挙げているタナックを獲得したマルコム・ウィルソンのチームは、フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1のポテンシャルを最大限に活かすことができるドライバーを手に入れた。2022年は、クリス・ウィリアムズが設計したマシンでセバスチャン・ローブがモンテカルロで優勝したほか、4戦の参戦中、ポルトガル、ギリシャでもラリーリーダーとなったが、エースドライバーとして期待がかかったブリーンは、ポディウムに2回上がっただけに留まり、厳しいシーズンとなった。

タナックが初めてプーマ・ハイブリッド・ラリー1のテストを行った後、ウィルソンは「オィットからの最初のフィードバックで、2023年にタイトルに挑めると自信を感じた」と意欲を語っている。

Mスポーツ・フォードは、タナックとの契約期間については明らかにしていないが、コ・ドライバーは引き続きマルティン・ヤルベオヤが務めることが決まっている。
(Graham Lister)

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