ラリージャパン3位のアーロン・ジョンストン「タカの助手席にいることができて幸せだった」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ラリージャパン3位のアーロン・ジョンストン「タカの助手席にいることができて幸せだった」

©TOYOTA

ラリージャパンがフィニッシュした翌日、トヨタ博物館で行われたシーズンエンド・プレスカンファレンス。勝田貴元のコ・ドライバーを務め、3位表彰台を獲得したアーロン・ジョンストンに話を聞いた。

──まずは表彰台獲得おめでとうございます!
「アリガトウ!」(日本語で)

──勝田選手にもプレッシャーがかかりましたが、あなたにとっても大変な一週間だったと思います。最初から表彰台は可能だと思っていましたか?
「自宅を出発するたび、大きな期待や目標はあるものだ。シーズン開幕時からラリージャパンは楽しみにしていた。ターマックでのドライビング改善をずっと進めてきたが、今週、それが実った感じだ。パフォーマンスが進化して、シェイクダウンから速さを見せることができた」

──このラリーの難しさを0(とても簡単)から10(とても難しい)で表すと、どの数字が当てはまりますか?
「うーん、数字で答えると8.5くらいかな。正直な話すごく難しかったし、月曜日にレッキを始めた段階から、かなりのチャレンジになるということが見えていた。しかしその時点では天候が3日間とも安定すると考えられていた。おおむね間違ってはいなかったが、日曜日に雨が降った際、新たに取り組まなくてはならないコンディションが加わった」

──今週、一番近いところから勝田選手を見ていたのはあなたです。一週間を通じて、彼のプレッシャーはどのように推移していきましたか?
「他のラリーと比べて全般的にストレスレベルは少し高かった感じはあるが、母国ラリーなのでそれは理解できる。地元で初めてWRCが開催されるわけだからね。家族や友人の前で走ることになる。でも彼は、そのプレッシャーにとてもうまく対処した。究極のプロフェッショナルと言ってもいい。大きな重圧がかかっていてもきちんとパフォーマンスを見せて走り切ることができ、チームのための仕事をこなせたという点は素晴らしい。一週間を通じて最高の走りを見せてくれた彼にはあらためておめでとうと言いたいし、タカの助手席にいることができて幸せだった」

──勝田選手は自分にとても厳しいところがあります。常に『もっと何かができたのではないか』と言っていますが、彼のそういう面についてはどう思いますか?
「僕も、彼は自分に対して厳しすぎるところがあると考えている。今季はほぼ全戦でポイント獲得しているし、それも決して“9位とか10位でかろうじて”ということではない。だから彼はその結果に対して誇りを持つべきだし、自分の能力にもっと自信を持てるにはどうすべきか、といったことに取り組むことを考えてもいいかもしれない。彼には才能も技量もあるので、あとちょっと自信を持つことができれば、もっと良い結果に繋がると信じているよ」
(Keiko Ito)



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