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WRCジャパン:デイ3を終えてトヨタ勢はエルフィン・エバンスが2番手で最終日へ、勝田は4番手

©TOYOTA

11月12日(土)、2022年WRC第13戦ラリージャパン(ターマック)は、競技3日目に設定されたSS8〜SS14のうち、キャンセルとなったSS13を除く6SSを走行。トヨタ勢は、エルフィン・エバンス/スコット・マーティンが首位に僅差の総合2番手につけ、前日パンクに見舞われたセバスチャン・オジエ/バンサン・ランデは、5番手まで追い上げてきた。一方、この日はカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネンがパンクに見舞われるなどタイムロスが続き、11番手に後退している。一方で、勝田貴元/アーロン・ジョンストンは総合4番手に順位を上げている。

(以下チームリリース)


WRC 第13戦ラリー・ジャパン デイ3
舗装路で激しい首位争いが続いたラリー・ジャパン競技3日目
エバンスが総合2位に、ネクストジェネレーションの勝田が総合4位につける

TOYOTA

11月12日(土)、2022年FIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦「ラリー・ジャパン」の競技3日目デイ3が、愛知県豊田市豊田スタジアムのサービスパークを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)が総合2位に、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(1号車)が総合5位につけました。一方、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (69号車)は総合11位に後退。また、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team Next GenerationからGR YARIS Rally1 HYBRIDで出場の勝田貴元は、総合4位に順位を上げました。

ラリー・ジャパンのデイ3は、サービスパークの南東エリアで「ヌカタ・フォレスト」「レイク・ミカワコ」「シンシロ・シティ」という3本のステージを午前中に走り、その後ヌカタ・フォレストとレイク・ミカワコを再走。一日の終りには岡崎市の河川敷でスーパーSS「オカザキ・シティSSS」を走行しました。オカザキ・シティSSSは本来2本連続で走る予定でしたが、1本目のSS13がステージキャンセルとなったため、全部で6本のステージが行なわれました。

デイ3の舞台となった愛知県豊田市の設楽町と岡崎市は、前日と同じように青空が広がる素晴らしい天気となり、気温は早朝でも10度以上、日中は20度を越え、ターマック(舗装路)ステージは全体的にドライコンディションに。しかし、木々に覆われた区間では落ち葉や苔によって非常に滑りやすい路面状況でした。

デイ2で首位に立ったエバンスは、デイ3オープニングのSS8でベストタイムを記録。3本のステージを走行した時点で、総合2位ティエリー・ヌービルとの差は6.5秒に開きました。しかし、4本目のSS11から流れが変わり、SS12でヌービルに逆転を許し総合2位に後退。しかし、一日の最後のオカザキ・シティSSSが終了した時点で、首位ヌービルとの差は4秒となっています。

デイ2でタイヤにダメージを負い、ホイール交換で2分半以上の遅れをとってしまったオジエは、山岳地帯で行われた5本のステージのうち、3本でベストタイムを記録。前日の総合10位から、総合5位へと大きく順位を上げました。また、デイ2で総合3位につけていたロバンペラは、オープニングのSS8でコーナリングラインがワイドになり、クルマを壁にヒット。それによってホイール交換を余儀なくされ2分半以上タイムを失い、総合6位に後退しました。さらに、SS9でもホイールにダメージを負ってしまったため、続くSS10ではかなりペースを落として走行。大きく遅れをとり、総合11位で一日を終えました。

Toyota Gazoo Racing WRT

なお、勝田は一日を通して5番手前後のタイムで走行。SS10では3番手タイムを刻むなど速さを発揮し、総合3位のオィット・タナックと24.6秒差の総合4位につけています。

オカザキ・シティSSSの開始前には、サステナブルなモータースポーツの発展を目指し、TOYOTA GAZOO Racingは2台のコンセプトカーのデモンストレーション走行を実施。「GR YARIS Rally2 Concept」は元世界王者のユハ・カンクネンが、水素を燃料とする「GR YARIS H2」はやはり元世界王者のトミ・マキネンがステアリングを握り、ダイナミックな走りを大勢のファンの前で披露しました。

Toyota Gazoo Racing WRT

ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
今朝もエルフィンは非常に調子が良く、クルマに自信を持ち、素晴らしい攻めの走りを見せてくれました。午後はティエリーの方が速かったようですが、それでも僅か4秒差につけていますし、明日の最終日もまだ長い距離が残っています。天気が変わり雨が降ると、全てのドライバーが難しい状況に置かれますが、それはチャンスにもなり得ます。貴元はとてもいい走りを見せてくれたので、明日は雨が降ったとしても表彰台を狙うチャンスがあると期待しています。カッレは朝のステージで壁に当たり勝機を失ってしまったので、現在はいくつかテストをしながら走っている状況です。セブは今日、非常にいい走りをしましたし、新しいコドライバーとの信頼関係も深めています。明日は今シーズン最後の日となりますが、我々は最後まで戦い抜きます。

セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 HYBRID 1号車)
ポジティブな一日でした。一日を通して速く走ることができましたし、走りのリズムも良かったので、クルマの中で気分良く過ごすことができました。この機会を最大限に生かそうとセットアップに取り組み、このようなコンディションの路面でどのようにクルマをセットアップすべきか、より良いアイディアが浮かびました。また、ヴァンサンとの相性も良く、彼は素晴らしい仕事をしてくれています。残念ながら順位を大きく上げることは難しい状況でしたが、スピードに関しては最大限の力を発揮できたと思いますし、順位もトップ5まで挽回することができました。明日は雨でなおかつ長い一日になりそうなので、まだいろいろなことが起こるかもしれません。

エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)
今朝は良いスタートを切ることができました。クルマは非常に乗りやすく、リードを広げることができました。しかし、午後のステージでは思うようにパフォーマンスを発揮できませんでした。それでも何とか頑張ったのですが、午前中と同じようなフィーリングを得られず、タイムを出すのに苦労しました。今晩はその原因を探り、理解する必要があります。午前中が好調だっただけに、順位を落としてしまったのは残念です。それでも、このラリー全体がそうであるように、まだタイム差は小さいですし、逆転するための距離も残っています。そして、予想通り雨が降ったとしたら、複雑な一日になるでしょう。

カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)
朝のオープニングステージは、少しトリッキーな展開になってしまいました。ペースノートに記されていなかった滑りやすいブレーキングゾーンでミスをして、コーナリングラインが少しワイドになり、ホイールを破損してしまいました。その結果、表彰台争いのチャンスをほぼ失いました。午後は午前中よりもポジティブに感じられ、走りのペースが良かったわけではありませんが、新しいトライを行い、セットアップについて少し学ぶことができました。戦うための目標がない状態なので、全てをうまくやり遂げるしかありません。明日は雨が降るかどうか分かりませんが、大きなチャレンジの一日になりそうです。

Toyota Gazoo Racing WRT

ラリー・ジャパン デイ3の結果
1 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) 1h51m28.3s
2 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +4.0s
3 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +39.9s
4 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +1m04.5s
5 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +2 m46.7s
6 ガス・グリーンスミス/ヨナス・アンダーソン (フォードPuma Rally1 HYBRID) +3m25.4s
7 エミル・リンドホルム/レータ・ハマライネン (シュコダ ファビア Rally2 evo) +4m54.1s
8 サミ・パヤリ・エンニ・マルコネン (シュコダ ファビア Rally2 evo) +5m41.7s
9 グレゴワール・ミュンスター/ルイス・ルッカ (ヒョンデ i20 N Rally2) +5m54.3s
10 テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ (ヒョンデ i20 N Rally2) +5m56.5s
11 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +6m41.7s

明日のステージ情報
競技最終日となる11月13日(日)のデイ4は、サービスパークの北側エリア、岐阜県と愛知県で朝8時過ぎから「アサヒ・コウゲン」「エナ・シティ」「ネノウエ・プラトー」という3本のステージを走行。その後エナ・シティを再走し、ラリーの最終ステージとしてSS19アサヒ・コウゲンを再走します。なお、この全長7.52kmのSS19は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーにボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。5本のステージの合計距離は69.82km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は245.67kmとなります。



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