WRCジャパン:競技3日目、ヌービルがエバンスをかわして首位に、勝田は4番手に浮上 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCジャパン:競技3日目、ヌービルがエバンスをかわして首位に、勝田は4番手に浮上

©Hyundai Motorsport GmbH

2022年シーズンWRC第13戦ラリージャパンは、11月12日(土)に競技3日目のSS14までを終えて、ヒョンデのティエリー・ヌービルが首位に浮上した。4.0秒差の2番手にトヨタのエルフィン・エバンス。39.9秒差の3番手にはヒョンデのオィット・タナックが続いた。勝田貴元は1分4秒5差の4番手につけている。

競技3日目は、サービス南に位置する2SSを、新城での1SSを挟んでループ。最後に岡崎市乙川河川敷に設けられた1.4kmのショートステージを2回走行して締めくくる7SS、80.48km走行する設定だ。この日も快晴となり、コンディションは基本的にドライ。前日のSS4でコースオフを喫したMスポーツ・フォードのクレイグ・ブリーンは、フォード・プーマ・ラリー1を修理して再出走に漕ぎつけている。

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オープニングは、この日最長の20.56㎞を走るSS8「Nukata Forest 1」。序盤は一部にウエットが残るなか、首位のエバンスが2番手のヌービルに2.9秒差をつけるベストタイム。これでふたりの差は5.9秒に拡大した。3番手につけていたロバンペラはスタートから1.9km地点でワイドに膨らみ岩壁にヒットし、右フロントタイヤをパンクしてしまう。ステージ中でのタイヤ交換を余儀なくされ、2分20秒以上のタイムロス。これで優勝争いから大きく遅れ、ロバンペラは総合6番手までドロップした。この結果、タナックが23.1秒差の3番手、勝田が33.4秒差の4番手、グリーンスミスが2分30秒7差の5番手と、それぞれ順位を上げた。

Toyota Gazoo Racing WRT

SS9は14.74㎞のダウンヒル「Lake Mikawako 1」。ベストタイムはオジエが獲り、0.2秒差の2番手にヌービル、1.5秒差で3番手のエバンス。エバンスとヌービルの差は4.7秒とわずかだが縮まった。ステージ終盤土手にヒットした勝田は14.2秒遅れた6番手タイム。また、マシンにダメージが残るロバンペラはペースが上がらず「特に右コーナーは100%で攻めることができていない。うまくターンインしてくれないんだ……」と、肩を落とす。

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サービス前に1回のみを走行する7.08㎞のSS10「Shinshiro City」は、全日本ラリー選手権新城ラリーでも使用されているステージを走行。狭く低速と言われるラリージャパンのルートの中では長いハイスピードセクションだ。ベストは「サーキットを走ってるみたいだった」と笑顔をみせたタナック。エバンスは持ち上がったグレーチングの蓋を踏んでしまったものの、0.9秒差の4番手タイム。ヌービルを1.8秒上まわり、その差を6.5秒に広げてサービスへと向かった。また、ロバンペラがロードセクションでマシンをチェックし、スタートTCに6分の遅着。これにより1分のペナルティを受け、12番手まで順位を落とした。

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午後のセクションは、午前中のロングステージ2本をリピートし、最後に河川敷のショートステージ2本を走行。午前中の走行により路面にグラベルが広がるなか、SS11はヌービルに0.1秒差をつけてオジエがベストを刻む。パワーステアリングトラブルを抱えながら走るMスポーツのガス・グリーンスミスを捕らえて、オジエが5番手にポジションアップ。一方、首位のエバンスはヌービルに2.6秒及ばず、ふたりの差は3.9秒に縮まった。

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SS12はオジエが連続ベスト。ヌービルが1.5秒差で続いた一方、「午後の2本はフロントのフィーリングが良くなかった」と振り返ったエバンスはヌービルから5.9秒も遅れてしまう。これでヌービルがエバンスをかわし、2.0秒差でトップに立った。

この日の最後は、岡崎市乙川河川敷に設定された、グラベルとターマックが組み合わされた1.4㎞のショートコースを2回走行。SSに先立って、トミ・マキネンが水素エンジン搭載のトヨタGRヤリス、ユハ・カンクネンが発表されたばかりのトヨタGRヤリス・ラリー2でデモンストレーションランを披露した。ところが、安全上の理由からスケジュールが遅延し、SS13はキャンセル。SS14のみが行われ、ヌービルがタナックに0.4秒差のベストタイムでまとめた。

ラリー1勢の最後に登場したエバンスは、2.0秒遅れた5番手タイム。最終日を前に首位ヌービルとエバンスの差は4.0秒、残された69.82㎞ですべてが決する。日曜日は雨の予報もあり、大きく荒れる可能性もありそうだ。39.9秒差の3番手はタナック、ジリジリとトップ3から離されてしまった勝田は1分4秒5差の4番手。以下、5番手にオジエ、6番手にグリーンスミスのオーダーで長い1日を終えた。

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WRCジャパン 暫定結果(SS14終了時点)
1. T.ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1) 1:51:28.3
2. E.エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) +4.0
3. O.タナック(ヒョンデi20 Nラリー1) +39.9
4. 勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) +1:04.5
5. S.オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +2:46.7
6. G.グリーンスミス(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) +3:25.4
7. E.リンドホルム(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +4:54.1
8. S.パヤリ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +5:41.7
9. G.ミュンスター(ヒョンデi20 Nラリー2) +5:54.3
10. T.スニネン(ヒョンデi20 Nラリー2) +5:56.5

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