WRCラリージャパン:WRC2はサミ・パヤリがトップ、エミル・リンドホルムはタイトルに大きく前進 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCラリージャパン:WRC2はサミ・パヤリがトップ、エミル・リンドホルムはタイトルに大きく前進

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ラリージャパンは11月11日のSS7までを終えて、WRC2はサミ・パヤリ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo)がトップに立っている。この日は、SS2でタイトルを争うひとり、カエタン・カエタノビッチ(ファビア・ラリー2 Evo)が、ステージ途中に現れるトンネルを抜けた直後のコーナーでクラッシュ。左リヤを破損してデイリタイアを喫したことから、同じくタイトルを争うエミル・リンドホルム(ファビア・ラリー2 Evo)は、タイトル獲得に向けて大きく前進することとなった。

カエタノビッチのマシンは、豊田スタジアムのサービスに戻されたが、土曜日は再スタートしない模様だ。
「残念だが、これもラリー。次回、挑戦するよ。自分のミスを許してほしい。運が尽きてしまった。気持ちは少しズタズタだが、元気だよ」とカエタノビッチは嘆いた。

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間の悪いことに、カエタノビッチがクラッシュした直後に、ヒョンデのダニ・ソルドがマシンから出火するというアクシデントが発生し、このステージはここで中断。進行の遅れによりSS3がキャンセルとなり、クルーはSS4へと向かった。しかし、このSS4でも、Mスポーツ・フォードのクレイグ・ブリーンがコースオフしたことで赤旗が掲示。WRC2勢は走行することなく、ノーショナルタイムが与えられることになった。

日中サービスを挟んで迎えたSS5では、リンドホルムがステージウインをマークし、トクスポーツWRTのチームメイト、パヤリをかわして首位に立った。SS7は、ブリーンのアクシデントの際にガードレールが破損したことで、安全上の理由からステージがキャンセルに。この日の走行は、SS6を残すのみとなった。カエタノビッチが戦線を離脱しタイトルが視野に入ってきたリンドホルムは、このジャパンで必要な獲得ポイントはわずか9。ここからペースコントロールに入った。

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これでラリー優勝に名乗りを上げたのは、パヤリとヒョンデ・モータースポーツNのテーム・スニネン(ヒョンデi20 Nラリー2)。スニネンはこのSS6でステージウインをマークしたが、総合順位ではパヤリがスニネンに5.3秒差をつけてのトップでこの日を折り返している。

全日本勢では、2022年のJN-1チャンピオンのヘイキ・コバライネン(ファビアR5)が、トップから56.9秒差の6番手。福永修(ファビアR5)は12番手、今井聡(シトロエンC3ラリー2)は14番手でこの日を終えている。

WRCラリージャパン WRC2暫定結果(SS7終了時点)
1 S.パヤリ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) 59:40.6
2 T.スニネン(ヒョンデi20 Nラリー2) +5.3
3 E.リンドホルム(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +8.4
4 G.ミュンステール(ヒョンデi20 Nラリー2) +37.3
5 F.ザルディバールヒョンデi20 Nラリー2) +44.1
6 H.コバライネン(シュコダ・ファビアR5) +56.9
7 B.ブラシア(シュコダ・ファビアR5) +1:11.2
8 S.ジョンストン(シトロエンC3ラリー2) +1:16.8



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